コーエーテクモ、27年3月期純利益予想を370億円に上方修正、前期比では減益
コーエーテクモホールディングスは10月26日、2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。純利益は前回予想比19.4%増の370億円、営業利益は340億円を見込む。ただ、前期実績に対しては純利益が428億3000万円から減り、営業利益も371億6800万円を下回る。期末配当は8円増の56円に引き上げるが、前期の年間66円には届かない。上方修正も前期比では減益となる。

開示の要点
- 通期純利益
- 370億円、前回予想比19.4%増
- 営業利益
- 340億円
- 経常利益
- 510億円
- 年間配当
- 56円、前回予想から8円増
通期業績、予想を上方修正も前期実績を下回る
コーエーテクモは2027年3月期の連結業績予想を引き上げた。売上高は910億円、営業利益は340億円、経常利益は510億円、親会社株主に帰属する当期純利益は370億円を見込む。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 900 | 910 | 883.93 |
| 営業利益(億円) | 320 | 340 | 371.68 |
| 経常利益(億円) | 420 | 510 | 570 |
| 純利益(億円) | 310 | 370 | 428.3 |
| 1株当たり純利益(円) | 95.38 | 110.73 | 131.77 |
前回予想からの修正率は、売上高が1.1%、営業利益が6.3%、経常利益が21.4%、純利益が19.4%。一方、前期実績との比較では売上高は増えるものの、営業利益、経常利益、純利益はいずれも減る見通しだ。
中間期の上振れや為替前提の見直しを反映
会社は、中間連結会計期間の業績が当初予想を上回ったことなどを踏まえ、通期予想を上方修正した。主な修正理由は次の通り。
- 中間期の業績: 当初の業績予想を上回った。
- 為替前提: 通期の為替前提を見直した。
- 事業環境と金融市場: 足元の事業環境や金融市場の動向を考慮した。
経常利益の修正幅は前回予想比で21.4%と、4つの利益・売上指標の中で最も大きい。ただ、会社は項目別の寄与額を示しておらず、どの要因が利益をどれだけ押し上げるかは開示資料からは読み取れない。
期末配当を56円に引き上げ、前期比では減配
2027年3月期の期末配当予想は1株当たり56円となり、年間配当も56円を見込む。前期の年間配当66円は下回る。
| 1株当たり配当(円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 年間配当 | 48 | 56 | 66 |
同社は、配当と自社株買いを合わせた連結年間総配分性向50%、または1株当たり年間配当50円を利益還元の基本方針としている。今回の修正は最近の業績動向を踏まえたものだが、前期実績との比較では年間配当は10円少なくなる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/26)
1,667.5円
最新終値(2026/10/26)
1,667.5円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/26更新
エンターテインメント業界の今
掲載26社コーエーテクモはエンターテインメント業界の掲載26社中、売上高で24位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −0.4%全業界 +13.3%
- 今期計画 営業利益
- −3.5%全業界 +10.7%
- 予想の上方修正
- 3社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 13.5%
- コーエーテクモ−20.4%
- エンターテインメント(業界平均)−0.4%
- 全業界+13.3%
- 足元の業績今期第1四半期累計は15社合計で売上高+12.0%・営業利益+20.4%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は4社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは3社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのは円谷フィールズ(営業利益+18.4%)。






タグ#コーエーテクモ#業績予想修正#配当予想修正#ゲーム業界#営業利益#株主還元
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注目点は、上方修正の強さと前期比の減益見通しが併存していることだ。とくに経常利益は前回予想から大きく引き上げた一方、前期実績を下回る計画となる。中間期の上振れや為替前提の見直しが通期の着地にどう反映されるか、今後の業績発表で確認したい。配当も前回予想から増額されたが、前期実績は下回るため、利益還元の水準を評価する際は両方の比較が必要だ。
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