アズビル、オーテック株を71億円で追加取得し議決権20.04%の持分法適用会社へ
アズビルは、空調やビル設備の施工・保守を担うオーテックと資本業務提携契約を結び、同社株式を追加取得する。取得後の議決権所有割合は20.04%となり、オーテックは持分法適用関連会社となる予定だ。施工人材の育成や共同開発を通じた対応力の強化を目指す。2027年3月期の連結業績への影響は軽微としている。

開示の要点
- 取得株数
- 238万7000株
- 取得総額
- 71.61億円
- 取得後持分
- 議決権所有割合20.04%
- 譲渡予定
- 2026年11月上旬
オーテック株を追加取得、持分法適用会社に
アズビルは、光通信のグループ会社が運営する5つの投資事業有限責任組合からオーテック株を取得する。取得完了後、オーテックはアズビルの持分法適用関連会社となる予定だ。
| 区分 | 株式数 | 議決権所有割合 |
|---|---|---|
| 取得前 | 75万株 | 4.79% |
| 今回取得 | 238万7000株 | 15.25% |
| 取得後 | 313万7000株 | 20.04% |
取得価格は1株当たり3000円。取引は市場外の相対取引で行う。既存保有分に今回の取得分を加え、議決権所有割合を20.04%に引き上げることで、両社の資本関係を強化する。
議決権の過半数を取得する取引ではなく、開示上は持分法適用関連会社化を予定する。アズビルは資本面の連携を深め、長年の取引関係を土台に事業面の協力も広げる考えだ。
施工人材の育成や製品・サービスの共同開発
提携では、両社の顧客接点や技術、人材を生かし、施工・エンジニアリング体制と高度な案件への対応力を高める。アズビルは、施工人材を相互に生かす体制を整え、ビルディングオートメーション事業の持続的な成長につなげる。
- 施工体制の強化: 施工管理技士や主任技術者など、有資格者を含む施工人材の育成と活用で協力する。
- 大型・高度案件への対応: 人材の技術・技能向上に相互に取り組み、対応力を高める。
- 新製品・サービスの開発: 両社の製品、商品、技術を活用した共同開発を進める。
アズビルは、既設建物の改修や省エネルギー需要が堅調に推移する一方、施工・エンジニアリングを担う人材の確保・育成を事業拡大に向けた課題として挙げている。オーテックは1961年にアズビルと特約店契約を結び、60年以上にわたり製品の販売、施工、保守を担ってきた。今回の提携は、こうした既存の協力関係を資本面でも支え、現場の施工力と提案力の底上げを狙う。
株式譲渡は11月上旬を予定、今期業績への影響は軽微
両社は2026年10月26日に資本業務提携契約と株式譲渡契約を締結した。株式譲渡は同年11月上旬を予定するが、公正取引委員会の手続きなどを経て実行する。
- 実行条件: 公正取引委員会から排除措置命令を行わない旨の通知を受け、独占禁止法に基づく待機期間が経過した後に取得する予定。
- 業績への影響: 2027年3月期のアズビル連結業績に与える影響は軽微としている。
短期的な業績押し上げ効果より、施工体制の強化や共同開発を通じた中長期の事業基盤づくりに重点を置いた提携といえる。投資家は、連携による具体的な案件獲得やサービス展開が今後どのように表れるかを確認したい。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/26)
1,499.5円
最新終値(2026/10/26)
1,499.5円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/26更新
電機業界の今
掲載59社アズビルは電機業界の掲載59社中、売上高で34位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +16.2%全業界 +13.3%
- 今期計画 営業利益
- +17.4%全業界 +10.7%
- 予想の上方修正
- 16社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 10.6%
- アズビル+3.9%
- 電機(業界平均)+16.2%
- 全業界+13.3%
- 足元の業績今期第1四半期累計は38社合計で売上高+11.6%・営業利益+50.9%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は8社、下回る企業は17社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは16社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのはカシオ(営業利益+30.8%)。






タグ#アズビル#オーテック#資本業務提携#株式取得#持分法適用会社#ビルディングオートメーション#施工人材
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今回の取得額は71.61億円で、アズビルは議決権所有割合を20.04%に引き上げる。会社が示す今期業績への影響は軽微で、投資の評価は提携を通じて施工人材の育成や大型案件への対応力がどこまで実務に結び付くかにかかる。オーテックとの長い取引関係を基盤に、施工力の補完を成長機会に変えられるかが中長期の注目点となる。
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