小糸製作所、27年3月期純利益予想を430億円に上方修正、中間期実績も予想超え
小糸製作所は2027年3月期の連結純利益予想を430億円に上方修正した。前回予想を35億円上回り、前期実績の165.39億円からも264.61億円増える見通し。中間期は新規受注の増加や合理化の進展などで、売上高と各利益が予想を超過した。一方、地政学リスクなどを踏まえ、下期の見通しには慎重さを織り込んだ。

開示の要点
- 通期売上高
- 9550億円
- 通期営業利益
- 610億円
- 通期純利益
- 430億円
- 中間期純利益
- 223.82億円
- 前提為替
- 1ドル155.0円、1元22.8円
中間期は売上高、各利益が予想超え
中間期の売上高は4781.71億円、営業利益は307.31億円となり、前回予想をそれぞれ231.71億円、57.31億円上回った。 経常利益と中間純利益も予想を超過し、増減率は前回予想比でそれぞれ22.8%、39.9%だった。中間期の上振れを通期に反映した形だ。
| 項目(億円) | 前回予想 | 実績 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4550 | 4781.71 | 4468.51 |
| 営業利益 | 250 | 307.31 | 198.52 |
| 経常利益 | 275 | 337.8 | 227.92 |
| 中間純利益 | 160 | 223.82 | 118.41 |
前期実績と比べても、売上高は313.20億円、営業利益は108.79億円上回った。中間純利益は前期の118.41億円から105.41億円増えた。会社は、為替換算の影響に加え、新規受注の増加や各地域での改善・合理化活動が順調に進んだことを、上振れの理由に挙げている。
通期純利益予想は前回から35億円引き上げ
通期の連結業績予想は、売上高から当期純利益まで全項目を上方修正した。純利益の前回予想比の増減率は8.9%。前期実績165.39億円に対しては264.61億円上回る見通しとなる。
| 項目(億円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9330 | 9550 | 9476.10 |
| 営業利益 | 600 | 610 | 514.38 |
| 経常利益 | 655 | 675 | 587.91 |
| 当期純利益 | 395 | 430 | 165.39 |
売上高の前回予想比の増額は220億円、営業利益は10億円、経常利益は20億円、純利益は35億円。売上高は前期実績を73.90億円、営業利益は95.62億円上回る計画だ。
下期は慎重な前提、地政学リスクを注視
会社は下期について、当初計画を若干下回る業績を見込む。中東情勢をはじめとする地政学的リスクや各国の経済動向など、先行きの不透明さを理由に挙げた。下期の慎重な想定を置きながら、中間期までの上振れを反映して通期予想を引き上げた。
- 上方修正の背景: 中間期までの売上高・各利益が予想を上回った。
- 下期の見通し: 地政学リスクや各国の経済動向を踏まえ、当初計画を若干下回る想定。
- 為替前提: 通期予想は1ドル=155.0円、1元=22.8円を前提に算出。
今回の修正は、中間期の実績改善が通期予想を押し上げる一方、残る期間の不確実性を会社が織り込んだものだ。為替変動や受注、各地域での改善活動が下期の業績にどう反映されるかが、今後の確認点となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/28)
2,508.5円
最新終値(2026/10/28)
2,508.5円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
小糸製作所をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて自動車業界の今
掲載29社小糸製作所は自動車業界の掲載29社中、売上高で15位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −1.0%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +2.5%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 6社下方 3社
- 営業利益率(業界)
- 4.3%
- 小糸製作所+6.7%
- 自動車(業界平均)−1.0%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は21社合計で売上高+11.2%・営業利益+10.7%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は7社、下回る企業は7社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は3社。修正幅が最も大きいのは日野(営業利益+87.5%)。





タグ#小糸製作所#業績予想修正#自動車部品#自動車照明#営業利益#純利益#為替
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注目点は、上期の上振れを通期予想に反映しながら、下期については当初計画を若干下回る見通しを維持したことだ。通期純利益は前期実績を大きく上回る予想だが、会社は地政学リスクや各国経済の不透明さを挙げている。上期の実績改善が下期の慎重な想定をどこまで補えるか、為替や受注動向と合わせて確認したい。
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