豊田合成、上限300億円の自己株取得を決定、最大3600万株を買い付け消却と社員RSに活用
豊田合成は10月29日、自己株式を上限300億円、3600万株まで取得すると決めた。取得期間は2026年10月30日から2027年3月31日で、上限株数は発行済み株式(自己株式を除く)の6.1%に相当する。取得株のうち社員向け譲渡制限付株式(RS)の原資に充てる約1000万株を除く全数を消却する。株主還元と人材投資を両立する狙いだが、市場動向によって取得の一部または全部を見送る可能性もある。

開示の要点
- 取得総額
- 上限300億円
- 取得株数
- 上限3600万株
- 発行済比
- 6.1%
- 取得期間
- 2026年10月30日〜2027年3月31日
- 消却対象
- 社員RS原資分を除く取得株
市場買い付けで自己株を取得、実施規模は状況次第
豊田合成は取締役会で自己株式の取得と消却を決議した。買い付けは東京証券取引所での市場買い付けとし、取得の上限を設ける一方、実際の取得は市場環境に応じて判断する。
- 対象株式: 当社普通株式。
- 取得方法: 東京証券取引所における市場買い付け。
- 実施上の留意点: 市場動向などにより、取得の一部または全部を行わない場合がある。
会社が示した取得株数の割合は、自己株式を除く発行済み株式総数に対するもの。参考として記載された2026年9月末の発行済み株式数は、10月1日付の1株を5株とする株式分割前の数値であり、株数を読む際には分割の影響に留意したい。
取得株の一部は社員RSに、残りを消却へ
取得株の大半を消却し、一部を社員への株式付与に活用する方針を示した。会社は、消却による資本効率と株主還元の向上に加え、社員が中長期の企業価値向上に参加する仕組みを設ける。
- 社員向けの枠組み: 2027年度以降、社員1人当たり年間300株を上限に、5年間にわたり譲渡制限付株式を付与する仕組みを設ける。
- 消却の範囲: 取得株のうち、社員向けRSの原資として見込む約1000万株を除いた全数を消却する。消却日は、取得完了後に決定して改めて公表する。
- 付与の詳細: 対象者への支給時期や配分などは、各年度の業績や社会情勢、運用状況を踏まえて取締役会が決める。
取得株の使い道を、株主向けの還元と社員への中長期的な株式付与に分ける設計だ。会社は、成長投資とのバランスを取りながらEPSの成長を加速し、2030事業計画で掲げるROE10%の達成を目指すとしている。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
950.7円
最新終値(2026/10/29)
950.7円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
豊田合成をライバルと比較
年収・業績・株価を並べてゴム製品業界の今
掲載6社豊田合成はゴム製品業界の掲載6社中、売上高で4位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +12.3%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +23.1%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 2社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 9.2%
- 豊田合成+25.0%
- ゴム製品(業界平均)+12.3%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第2四半期累計は3社合計で売上高+10.7%・営業利益+62.1%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は1社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは2社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのは横浜ゴム(営業利益+15.3%)。






タグ#豊田合成#自己株式取得#自社株買い#自己株式消却#株主還元#譲渡制限付株式#自動車部品
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今回の開示は、自己株取得による株主還元だけでなく、取得株の一部を社員向けRSに回す点が特徴だ。投資家は、取得上限の達成 여부に加え、消却と社員付与の実績、成長投資とのバランスを確認したい。自社株を還元と人材投資の両方に振り向ける設計が、会社の掲げる資本効率向上やROE目標につながるかが今後の焦点となる。
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