日本郵船、27年3月期の純利益予想を3300億円に上方修正、前期実績も上回る見通し
日本郵船は2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。通期純利益は3300億円と、前回予想から900億円増え、2026年3月期実績の2117億5000万円も上回る。コンテナ船運賃が想定を超えて推移し、持分法適用会社の業績が前回予想を上回る見込み。ドライバルク・エネルギー事業の市況も堅調で、売上高は3兆円、営業利益は2100億円を見込む。運賃市況が利益を押し上げる修正となった。

開示の要点
- 通期純利益
- 3300億円
- 通期営業利益
- 2100億円
- 通期売上高
- 3兆円
- 通期経常利益
- 3350億円
- 1株利益
- 817.36円
通期純利益予想は3300億円、前期実績を上回る
日本郵船は2027年3月期の通期連結業績予想を引き上げた。純利益は前回予想の2400億円から3300億円へ修正し、2026年3月期実績の2117億5000万円も上回る見通しだ。前回予想比の増減率は37.5%。
| 項目 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,810 | 30,000 | 24,236.89 |
| 営業利益 | 1,850 | 2,100 | 1,386.01 |
| 経常利益 | 2,500 | 3,350 | 2,111.35 |
| 純利益 | 2,400 | 3,300 | 2,117.5 |
前回予想からの引き上げ幅は、売上高が4.1%、営業利益が13.5%、経常利益が34.0%。売上高、営業利益、経常利益、純利益はいずれも前期実績を上回る予想となった。1株当たり純利益は594.49円から817.36円に引き上げ、前期実績の504.85円を上回る。
上期も純利益2030億円へ上方修正
2026年4〜9月の第2四半期累計予想も上方修正した。純利益は2030億円と、前回予想の1550億円を上回り、2026年3月期の第2四半期実績983億3100万円も上回る見込み。前回予想比の増減率は31.0%となる。
| 項目 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前年同期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,400 | 15,050 | 11,821 |
| 営業利益 | 1,020 | 1,140 | 598.49 |
| 経常利益 | 1,600 | 2,130 | 1,186.36 |
| 純利益 | 1,550 | 2,030 | 983.31 |
上期の修正幅は、売上高が前回予想比4.5%、営業利益が11.8%、経常利益が33.1%。1株当たり純利益も383.82円から502.67円に引き上げた。
コンテナ船運賃とドライバルク・エネルギー市況が追い風
会社は、コンテナ船の運賃市況が前回予想時の想定を上回って推移していることを主な修正理由に挙げた。コンテナ船事業を運営する持分法適用会社の業績が、前回予想を上回る見込みという。
- コンテナ船: 運賃市況が想定を上回り、持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.の業績を押し上げる見込み。
- ドライバルク・エネルギー: 市況が堅調に推移していることも、予想を引き上げる要因となった。
- 予想の前提: 為替レートは上期累計で1ドル160.47円、通期で157.98円。燃料価格は上期累計で1トン759.88ドル、通期で802.32ドルを置いた。燃料価格は全種平均。
今回の修正では、コンテナ船運賃の改善に加え、複数の事業での堅調な市況を業績に織り込んだ。会社が示した為替や燃料価格の前提と、今後の市況の推移が予想達成のポイントになる。
利益の上振れは市況の影響が大きく、今後の推移に注目
通期予想では、純利益の前回予想比の引き上げ率が37.5%となる一方、前期実績との比較でも増益を見込む。とくに経常利益の上方修正幅が大きく、コンテナ船運賃の回復が持分法適用会社を通じて収益に反映される構図だ。
海運市況は業績を左右する要因の一つであり、今回の上方修正が通期の着地につながるかを判断するうえでは、運賃やドライバルク、エネルギー関連の市況が予想の前提からどう動くかが焦点となる。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
7,151円
最新終値(2026/10/29)
7,151円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
日本郵船をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて海運業界の今
掲載5社日本郵船は海運業界の掲載5社中、売上高で1位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +55.0%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +7.0%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 3社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 6.8%
- 日本郵船+34.0%
- 海運(業界平均)+55.0%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は3社合計で売上高+20.1%・営業利益+47.0%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は0社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは3社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのは日本郵船(営業利益+27.6%)。





タグ#日本郵船#業績予想修正#海運#コンテナ船#運賃市況#ドライバルク#エネルギー事業
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通期純利益は前回予想から900億円引き上げられ、前期実績も上回る見通しです。今回の上方修正は、コンテナ船運賃の想定超えと、ドライバルク・エネルギー市況の堅調さが支えています。利益予想の上振れが市況に支えられている点が注目点で、運賃や各事業の市況が会社の前提を維持できるかが、今後の業績をみるうえで重要です。
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