関電工、2027年3月期第2四半期決算(中間決算)、営業利益16%増と増配

関電工の2027年3月期第2四半期決算は、完成工事高が前年同期比3.2%増、営業利益が15.9%増、純利益が10.2%増となり、増収増益でした。完成工事総利益の増加が利益を押し上げ、個別の新規受注高も13.8%増と伸びています。通期予想は据え置く一方、年間配当予想は前期比6円増の130円とし、利益の伸びと増配が並ぶ中間決算となりました。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,515億円 | +3.2% | 7,800億円 | 45% |
| 営業利益 | 439億円 | +15.9% | 900億円 | 49% |
| 純利益 | 291億円 | +10.2% | 650億円 | 45% |
| 営業利益率 | 12.5% | |||
この決算のポイント
- 1完成工事高は前年同期比3.2%増の3,515億円、営業利益は15.9%増の439億円
- 2親会社株主に帰属する中間純利益は10.2%増の290億円、1株利益は146.17円
- 3個別の新規受注高は前年同期比13.8%増の4,421億円となり、完成工事高も4.0%増
- 4年間配当予想は前期の124円から130円へ増額、通期業績予想は4月発表から据え置き
- 5自己資本比率は前期末比3.4ポイント上昇して64.8%、営業キャッシュフローも増加
業績のポイント
関電工(発行会社名:関電工)の2027年3月期中間期は、完成工事高が3,515億3,400万円(前年同期比3.2%増)、営業利益が439億2,000万円(同15.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が290億9,000万円(同10.2%増)でした。売上の伸びを上回って利益が増え、営業利益率は前年同期の約11.1%から約12.5%へ改善しました。
| 営業利益の増減要因(百万円) | 金額 |
|---|---|
| 前年同期の営業利益 | 37,900 |
| 完成工事総利益の増加 | +9,584 |
| 販売費及び一般管理費の増加 | -3,564 |
| 当中間期の営業利益 | 43,920 |
利益増加の中心は完成工事総利益の拡大で、前年同期から95億8,400万円増加しました。一方、販売費及び一般管理費も増えたため、粗利益の増加分がそのまま営業利益に反映されたわけではありません。短信では工事別の採算や増益の具体的な背景までは説明していないため、今後は受注の増加が利益率を保ちながら売上につながるかが焦点です。
- 前年同期379億円
- 工事総利益+96億円
- 販管費-36億円
- 当中間期439億円
セグメント別動向
決算短信にはセグメント別の売上高・利益の内訳が掲載されていないため、事業分野ごとの業績比較はできません。全体では完成工事高が前年同期比3.2%増となり、個別業績では新規受注高が13.8%増、完成工事高が4.0%増でした。
- 新規受注高(個別): 4,421億4,800万円、前年同期比13.8%増。完成工事高を上回る受注の伸びとなりました。
- 完成工事高(個別): 3,026億4,900万円、前年同期比4.0%増。工事の進捗と完成に伴う売上計上が増収につながっています。
- 営業利益(個別): 367億3,600万円、前年同期比19.8%増。連結営業利益の伸び率も上回りました。
受注高の増加は今後の売上を支える材料ですが、受注した工事が売上・利益として計上される時期は工事の進捗に左右されます。短信では受注残や工種別の採算を確認できないため、次回以降は受注の消化状況と利益率の持続性を見ていく必要があります。
通期見通し
関電工は2027年3月期の連結業績予想を、2026年4月28日に公表した水準から変更していません。通期の売上高は7,800億円(前期比5.1%増)、営業利益は900億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は650億円(同2.3%増)を見込みます。
| 項目(百万円) | 前回予想 | 今回予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 780,000 | 780,000 | +5.1% |
| 営業利益 | 90,000 | 90,000 | +8.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 65,000 | 65,000 | +2.3% |
中間期の営業利益は前年同期を上回りましたが、会社は通期計画を引き上げず、据え置きました。上期の好調だけで通期達成を判断せず、下期の工事進捗や採算を踏まえた慎重な計画とみられます。実際の業績は、会社が示す前提や今後の状況によって変動する可能性があります。
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は6,177億5,100万円で前期末から178億6,600万円減少した一方、自己資本比率は64.8%と前期末から3.4ポイント上昇しました。営業活動によるキャッシュフローは前年同期より増え、年間配当予想も引き上げています。
| 項目 | 2027年3月期中間期・期末 | 比較 |
|---|---|---|
| 総資産 | 617,751百万円 | 前期末比-17,866百万円 |
| 自己資本比率 | 64.8% | 前期末比+3.4ポイント |
| 営業キャッシュフロー | 51,433百万円 | 前年同期比+17,625百万円 |
| 投資キャッシュフロー | -15,036百万円 | 前年同期は-6,286百万円 |
| 年間配当予想 | 130円 | 前期実績124円 |
営業キャッシュフローの増加には、売上債権の減少など運転資金の動きが寄与しました。配当は中間65円を実施し、期末も65円を予想しており、前期の中間45円・期末79円から年間では6円増える計画です。短信に自社株買いの発表はありません。財務の余力を保ちながら、増益を株主還元にも反映する姿勢がうかがえます。
リスクと課題
今回の短信では、個別のリスク要因やセグメント別の採算見通しは詳しく示されていません。会社は、業績見通しが一定の前提に基づくもので、実際の業績はさまざまな要因で大きく異なる可能性があると説明しています。
- 工事の進捗と完成時期: 完成工事高は工事の進み方や引き渡し時期に左右され、受注の増加が売上計上や利益に結びつく時期にはずれが生じる可能性があります。
- 工事採算の維持: 完成工事総利益は増加しましたが、販管費も前年同期を上回りました。今後、工事原価や費用の増加が利益率を押し下げないかが課題です。
- 通期計画の達成: 通期予想は据え置かれています。中間期の増益を下期につなげられるか、受注の消化と利益確保の両面を確認する必要があります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/30)
4,598円
最新終値(2026/10/30)
4,598円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
関電工をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて建設・不動産業界の今
掲載61社関電工は建設・不動産業界の掲載61社中、売上高で21位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +3.4%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +1.5%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 11社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 10.1%
- 関電工−2.5%
- 建設・不動産(業界平均)+3.4%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は33社合計で売上高+7.2%・営業利益+17.1%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は5社、下回る企業は28社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは11社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはユアテック(営業利益+16.9%)。






タグ#関電工#決算#決算分析#四半期決算#増収増益#電気設備工事#新規受注高#増配
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利益の伸びが売上の伸びを上回り、工事の粗利益が改善した点は前向きです。個別の新規受注も増えており、先々の売上を支える材料があります。
一方、受注の増加だけでは利益の持続性までは判断できません。会社が通期予想を据え置いたことも踏まえ、下期の工事進捗と採算、販管費の増加を確認したい決算です。
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掲載企業

株式会社関電工
東証 1942
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4期- 2027年3月期 第2四半期(中間期)
- 2027年3月期 第1四半期
- 2026年3月期 通期
- 2026年3月期 第3四半期





