カカクコム、BCPE BlitzのTOB価格を1株3700円に引き上げ、11月中旬開始を想定
カカクコムは10月26日、ベインキャピタル陣営とLINEヤフーが関与するBCPE BlitzによるTOB価格の引き上げ提案を受けたと発表した。価格は1株3,700円で、KDDIとの不応募契約が成立すれば3,720円。開始は11月中旬を想定する。会社は同日、現在の買付者Kamgras 1に価格協議を申し入れた。二つのTOB案が競合するなか、カカクコムはKamgras 1への賛同意見を維持し、BCPE案への見解は別途判断する。

開示の要点
- BCPE価格
- 1株3,700円
- 条件付き価格
- 1株3,720円(KDDIと不応募契約時)
- 開始時期
- 2026年11月中旬を想定
- Kamgras協議
- 申入れ翌営業日から10営業日以内
BCPE Blitz、1株3700円を提示
BCPE Blitzはカカクコム株のTOB価格を1株3,700円に引き上げる提案を行い、開始時期を11月中旬と想定する。KDDIとの不応募契約を締結できた場合の価格は3,720円とした。
- 提案主体: ベインキャピタルが投資助言を行うファンドなどと、LINEヤフーが関与するBCPE Blitz。
- 対象: カカクコムの普通株式と新株予約権。
- 開始の前提: 特別委員会の答申を踏まえ、カカクコム取締役会がBCPE Blitz案への賛同と株主への応募推奨を決議すること。
- 準備状況: TOB実施に必要なクリアランスは、10月26日時点で全て取得済みとしている。
したがって、11月中旬は確定した開始日ではなく、必要な社内手続きを経た後の想定時期だ。カカクコムは今回の開示で、BCPE Blitz案への賛否を表明していない。
Kamgras 1に価格協議を申し入れ
カカクコムは10月26日、現在TOBを実施しているKamgras 1に対し、買付価格の変更について協議を申し入れた。BCPE Blitzの提案は、カカクコムがKamgras 1との契約で定める「適格対抗買付提案」に当たると判断している。
- 協議の期限: Kamgras 1への申入れ日の翌営業日から起算して10営業日以内。
- 契約上の扱い: 期限内にKamgras 1の買付価格がBCPE Blitzの提示価格以上に引き上げられなければ、カカクコムはKamgras 1への賛同義務から解放される。
- その後の見通し: BCPE Blitzは、カカクコムが同社案に賛同し、株主に応募を推奨する取締役会決議を得た場合、速やかにTOBを始める考えを示している。
BCPE Blitzは、Kamgras 1が期限内に価格を引き上げない場合、カカクコムがより高い自社案を支持するとの見方を示す。ただし、これはBCPE Blitz側の想定であり、カカクコムは現時点で同社案への賛同を決めていない。
会社は両案を比較し、現行の意見は維持
カカクコムは、Kamgras 1のTOBに賛同する意見を維持する一方、株主が応募するかどうかは各株主の判断に委ねるとしている。新株予約権の保有者についても、応募するかどうかの判断を委ねる方針に変更はない。
- 会社の検討方針: 取締役会と特別委員会が、両提案について企業価値の向上や株主共同の利益に資するか、成立可能性があるかなどを検討する。
- 取引の関係: Kamgras 1のTOBとBCPE BlitzのTOBは両立しない。
- 会社の懸念: Kamgras 1の公開買付期間の延長が繰り返される一方、BCPE BlitzのTOBが始まらない状態が長引くことは望ましくないとしている。
今回の開示はBCPE Blitz案への賛同表明ではなく、買付価格をめぐる協議と検討が続いていることを示す。株主にとっては、価格だけでなく、最終的な会社の意見表明や各TOBの成立条件を確認する必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/27)
3,760円
最新終値(2026/10/27)
3,760円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/27更新
インターネットサービス業界の今
掲載12社カカクコムはインターネットサービス業界の掲載12社中、売上高で7位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −3.9%全業界 +16.1%
- 今期計画 営業利益
- +2.7%全業界 +10.8%
- 予想の上方修正
- 2社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 6.0%
- カカクコム+35.7%
- インターネットサービス(業界平均)−3.9%
- 全業界+16.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は6社合計で売上高+17.7%・営業利益−14.8%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は3社、下回る企業は1社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは2社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはさくら(営業利益+66.7%)。






タグ#カカクコム#TOB#公開買付け#BCPE Blitz#ベインキャピタル#LINEヤフー#企業買収
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注目点は、BCPE Blitzが価格を引き上げたことに加え、Kamgras 1との契約上の協議期限が設定されたことだ。期限内にKamgras 1が価格を引き上げなければ、カカクコムは賛同義務から解放される可能性がある。ただし、BCPE案への賛同やTOB開始が確定したわけではない。価格協議と取締役会判断が次の焦点となる。
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