イビデン、27年3月期営業利益を1330億円に上方修正、中間配当も10円に増額
イビデンは2027年3月期の連結営業利益予想を前回の1270億円から1330億円に、純利益を840億円から890億円に引き上げた。売上高、経常利益も上方修正し、いずれも前期実績を上回る見通し。中間配当は1株7円50銭から10円に増額し、年間配当予想は20円とした。AI関連需要が業績を押し上げる一方、配当方針では累進配当を掲げる。

開示の要点
- 修正後売上高
- 5650億円
- 営業利益
- 1330億円
- 純利益
- 890億円
- 中間配当
- 1株10円
- 年間配当予想
- 1株20円
営業利益予想を1330億円に上方修正
イビデンは2027年3月期の連結業績予想を引き上げた。売上高は前回予想比2.7%増、営業利益は4.7%増、経常利益は5.9%増、純利益は6.0%増となる見込みだ。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5500 | 5650 | 4162.01 |
| 営業利益 | 1270 | 1330 | 620.27 |
| 経常利益 | 1270 | 1345 | 608.22 |
| 純利益 | 840 | 890 | 637.13 |
| 1株当たり純利益(円) | 149.68 | 157.17 | 114.08 |
前期実績と比べても、売上高、営業利益、経常利益、純利益はいずれも上回る予想となる。1株当たり純利益は、2026年1月と10月に実施した株式分割を前期首に行ったと仮定して算定している。
AIサーバー向け製品の受注増が追い風
上方修正の背景には、電子事業での高付加価値製品の受注増と製品構成の改善がある。中間期の業績が前回予想を上回ったことに加え、円安も売上高と営業利益を押し上げた。
- 足元の需要: 生成AI用サーバー向けを中心に、高付加価値製品の受注が増加した。
- 今後の見通し: AIサーバー向け、汎用サーバー向けの需要は堅調に推移する見込み。
- 追加の需要分野: スイッチIC向け製品の需要拡大も想定する。
会社は、これらの需要が続くと見込んで通期予想を見直した。需要の強さに加え、製品構成や為替の影響も利益予想に反映されており、今後も各製品の受注動向が業績の焦点となる。
中間配当を1株10円に引き上げ
中間配当は、1株当たり7円50銭としていた従来予想から2円50銭増額し、10円とする。配当額はいずれも株式分割後の株式数を基準にした金額だ。
| 1株当たり配当 | 決定額(円) | 直近予想(円) | 前期実績(円) |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 10.00 | 7.50 | 7.50 |
中間配当の効力発生日は2026年11月25日で、配当総額は56億6500万円。年間配当予想は20円で、前期実績の15円を上回る見込みだ。前期実績には記念配当が含まれており、単純な金額比較だけでなく、その内訳にも留意が必要となる。
配当性向20%を目安に累進配当
会社は2026年3月期から2031年3月期までの資本配分方針として、成長投資や財務規律とのバランスを取りながら、配当性向20%を目安に累進配当を行う方針を示している。年間配当金は1株10円をベースとする。
今回の中間配当の増額は、この方針に沿って当期の業績などを総合的に勘案した結果だ。年間配当予想は中間配当と期末配当を合わせて20円としており、業績予想の上方修正とともに株主還元も強める内容となった。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
9,859円
最新終値(2026/10/29)
9,859円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
イビデンをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて半導体業界の今
掲載9社イビデンは半導体業界の掲載9社中、売上高で3位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +35.4%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +82.9%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 4社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 10.5%
- イビデン+190.1%
- 半導体(業界平均)+35.4%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第2四半期累計は3社合計で売上高+28.3%・営業利益+71.5%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は2社、下回る企業は1社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは4社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはルネサス(売上高+117.1%)。





タグ#イビデン#業績予想修正#上方修正#中間配当#累進配当#電子部品#AIサーバー
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業績予想の上方修正は、生成AIサーバー向けの需要増を軸に、汎用サーバーやスイッチIC向けの見通しも支えとしている。前期実績も全主要利益項目で上回る予想だが、足元の受注や円安を含む前提が続くかが確認点となる。配当は中間増額に加え年間予想も前期を上回る一方、記念配当を含む前期実績との比較には注意したい。需要の持続性と利益への定着が今後の評価を左右する。
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