イビデン、2027年3月期第2四半期決算、営業利益84.6%増で電子部門がけん引

イビデンの2027年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比34.3%増、営業利益が84.6%増、純利益が74.8%増となる増収増益でした。電子部門の売上高と利益が大きく伸び、全社の利益成長を主導しました。通期も大幅増収増益を見込む一方、設備投資と減価償却費が増えており、成長投資を利益拡大につなげられるかが焦点です。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,625億円 | +34.3% | 5,650億円 | 46% |
| 営業利益 | 601億円 | +84.6% | 1,330億円 | 45% |
| 純利益 | 386億円 | +74.8% | 890億円 | 43% |
| 営業利益率 | 22.9% | |||
この決算のポイント
- 1電子部門の売上高は前年同期比52.0%増となり、全社の増収をけん引
- 2電子部門の営業利益は前年同期比96.7%増で、利益成長の中心に
- 3通期営業利益予想は1,330億円、前年実績比114.4%増を見込む
- 4中間期の設備投資は前年同期比24.8%増、減価償却費は41.1%増
- 5自己資本比率は前期末の57.3%から53.5%へ低下
業績のポイント
イビデン(正式名称もイビデン)の2027年3月期中間期は、売上高2,625億円(前年同期比34.3%増)、営業利益601億円(同84.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益385億円(同74.8%増)でした。電子部門が増収増益をけん引し、営業利益率も前年同期の16.7%から22.9%へ上昇しました。
- 売上高の増加: 前年同期から670億円増。電子部門の増収額が全社の伸びの大部分を占めました。
- 営業利益の増加: 前年同期から275億円増。増収に加え、電子部門の利益拡大が寄与しました。
- 経常利益: 610億円、前年同期比88.9%増となり、営業利益を上回る伸びでした。
決算概要では、製品別の需要動向や利益増減要因の金額内訳までは示されていません。一方、電子部門の売上高と営業利益がともに大きく伸びており、同部門の成長が全社業績を押し上げた構図です。中間純利益の伸びは営業利益の伸びを下回っており、利益の種類ごとの伸びにも差が出ています。
- 営業利益275億円
- 経常利益287億円
- 中間純利益165億円
セグメント別動向
電子部門は売上高1,725億円、前年同期比52.0%増、営業利益500億円、同96.7%増でした。売上高の構成比は約65.7%で、全社業績の中心です。決算概要には伸長した製品や顧客需要の詳しい説明はありませんが、売上高の伸びを利益の伸びが上回り、利益率も改善しました。
セラミック部門は売上高461億円、前年同期比16.3%増、営業利益53億円、同40.4%増でした。売上高の伸びを利益の伸びが上回っています。その他部門は売上高438億円、同3.8%増、営業利益46億円、同42.2%増となりました。
営業利益の増減率では、電子部門の伸びが最も大きく、セラミック部門とその他部門も増益でした。全セグメントが前年同期を上回ったことは、電子部門への依存が大きい一方で、利益改善が一部の部門だけに限られていないことを示しています。
- 電子+96.7%
- セラミック+40.4%
- その他+42.2%
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 電子 | 1,725億円 | 66% | 500億円 | 29.0% |
| セラミック | 462億円 | 18% | 54億円 | 11.7% |
| その他 | 438億円 | 17% | 46億円 | 10.5% |
通期見通し
イビデンは2027年3月期の売上高5,650億円(前期比35.8%増)、営業利益1,330億円(同114.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益890億円(同39.7%増)を予想しています。決算短信の抜粋には前回予想と前期の実額が掲載されていないため、会社予想と公表された前期比を整理しました。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 565,000 | +35.8% |
| 営業利益(百万円) | 133,000 | +114.4% |
| 経常利益(百万円) | 134,500 | +121.1% |
| 当期純利益(百万円) | 89,000 | +39.7% |
中間期の実績は通期予想に対し、売上高が約46.5%、営業利益が約45.2%、純利益が約43.3%の進捗です。中間期の利益率は前年同期から上昇しましたが、通期予想の達成には下期も利益成長を続ける必要があります。予想修正の有無や修正理由は、提示された決算概要からは確認できません。
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は1兆1,276億円で、前期末から1,671億円増加しました。自己資本比率は前期末の57.3%から53.5%へ低下しています。設備投資が増えるなか、資産規模の拡大と財務の余力をあわせて確認したい局面です。
| 項目 | 2026年9月末・中間期 | 前期末・前年同期比 |
|---|---|---|
| 総資産(百万円) | 1,127,606 | 前期末比+17.4% |
| 純資産(百万円) | 610,884 | 前期末比+9.6% |
| 自己資本比率 | 53.5% | 前期末57.3% |
| 設備投資額(百万円) | 43,435 | 前年同期比+24.8% |
| 減価償却費(百万円) | 35,877 | 前年同期比+41.1% |
通期の設備投資予想は2,100億円で、電子部門向けが2,000億円を占めます。成長に向けた投資が大きい一方、減価償却費も増えており、投資効果が今後の売上や利益に結び付くかが重要です。キャッシュフロー、配当、自社株買いについては、提示された決算概要に記載がありません。
リスクと課題
中間期は大幅な増収増益となりましたが、電子部門の比重が高く、設備投資も拡大しています。決算概要に示された業績構成や為替前提から、今後確認したいリスクを整理します。
- 電子部門への集中: 売上高の約65.7%を電子部門が占めます。同部門の需要や採算が変化した場合、全社業績への影響が大きくなる可能性があります。
- 投資負担の拡大: 通期設備投資予想は2,100億円です。投資の進捗や稼働状況、収益への貢献が計画どおりに進むかが課題です。
- 減価償却費の増加: 中間期の減価償却費は前年同期比41.1%増でした。設備の稼働や売上の伸びが伴わなければ、利益を圧迫する要因になり得ます。
- 為替変動: 中間期の前提為替レートは1米ドル159円、通期予想は154円です。為替の変化が売上や利益に与える影響は、今後の実績と会社説明を確認する必要があります。
足元の利益成長だけでなく、電子部門の伸びを維持できるか、増加する投資と償却費を吸収できる収益を生み出せるかが焦点です。為替の影響額や事業別の需要見通しは、今回の決算概要だけでは確認できません。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/29)
9,859円
最新終値(2026/10/29)
9,859円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
イビデンをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて半導体業界の今
掲載9社イビデンは半導体業界の掲載9社中、売上高で3位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +35.4%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +82.9%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 4社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 10.5%
- イビデン+190.1%
- 半導体(業界平均)+35.4%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第2四半期累計は3社合計で売上高+28.3%・営業利益+71.5%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は2社、下回る企業は1社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは4社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはルネサス(売上高+117.1%)。





タグ#イビデン#決算#決算分析#四半期決算#増収増益#電子部門#設備投資#半導体関連
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電子部門が売上と利益の両面で大きく伸び、全社の増益を支えた点が今回の決算の強みです。一方、売上構成の偏りも明確で、電子部門の成長が続くかどうかが通期計画の達成を左右しそうです。
通期の設備投資予想は大きく、減価償却費もすでに増加しています。投資拡大そのものより、増産や収益力の向上として成果が表れる時期と、その持続性に注目したい決算です。
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4期- 2027年3月期 第2四半期(中間期)
- 2027年3月期 第1四半期
- 2026年3月期 通期
- 2026年3月期 第3四半期




