アルプスアルパイン、日本精機株式全量売却完了、27年3月期に約60億円の特別利益を計上予定
アルプスアルパインは9月18日、保有する日本精機株式会社の全株式(300万株)を売却したと発表し、2027年3月期に約60億円の特別利益を計上すると明言しました。資産再編の加速

売却取引の詳細と実行方法
アルプスアルパインは、同日付で日本精機株式に対する売付けがすべて成立したことを確認しました。売却対象は普通株式 3,000,000株で、これは同社が実施した自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)への売付けにより完了しています。この手法は市場での大規模な売り圧力を避けつつ、効率的に大量の株式を処理するための典型的な戦略と言えます。
売却日は明示的に2026年9月18日とされており、これは前回の9月17日付発表から翌日の執行となります。アルプスアルパインはこの取引により、日本精機に対する持分を全て手放すことになります。これにより、両社の資本関係が解消され、グループ内の連結範囲から除外される可能性が高いと想定されます。投資家としては、単なる株式の売り抜けではなく、戦略的なポートフォリオ整理の一環として捉える必要があります。
財務指標への影響と利益計上額
最も注目すべきは、この売却がもたらす財務的影響です。アルプスアルパインは、2027年3月期の第2四半期(4〜9月)連結決算において、投資有価証券売却益として約60億円の特別利益を計上する予定です。この金額は9月17日付の発表時と変わらず、変動はありませんが、最終的な確定額は諸費用等の影響で微妙に変動する可能性があります。
特別利益としての計上となるため、営業利益や経常利益には直接影響しませんが、純利益にとっては大きなプラス要因となります。しかし、通期連結業績予想への影響については、まだ精査中であり、他の要因も含めて検討中であると明言されています。つまり、60億円の利益がそのまま純利益増加分として残るかどうか、あるいは他の損失や費用との相殺によりどうなるかは未定です。業績予想の修正が必要となった場合は速やかに開示するとされていますが、現時点では通期見込みの変更指示はありません。
以下の表に主要な数値をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売却対象会社 | 日本精機株式会社 |
| 売却株式数 | 3,000,000株(全量) |
| 実行日 | 2026年9月18日 |
| 特別利益計上予定額 | 約60億円 |
| 計上期間 | 2027年3月期第2四半期 |
純利益の一時的な押し上げ効果は確実だが、経営の本質的な変化ではないため注意が必要である
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/9/18)
2,218円
最新終値(2026/10/23)
2,054円-7.4%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#アルプスアルパイン#6770#日本精機#資産売却#特別利益#ToSTNeT-3#東証プライム
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コメント
この開示は、アルプスアルパインが保有する関連会社の株式を整理し、資金調達あるいはポートフォリオの再最適化を図ったものと解釈できます。注目すべきは、事業構造の転換を示唆している点です。単なる一時的な利益計上ではなく、持分法の適用会社から外れることで、将来の業績指標に与える影響がどうなるかが重要です。
投資家向けには、60億円の特別利益が純利益にどれだけ寄与するか、そしてその資金を何に充当するか(設備投資や自己株式買い付け等)が次の鍵となります。また、日本精機との関係性がこれまでどのようなものであったかによって、サプライチェーンへの影響も懸念材料となり得ます。中期経営計画との整合性を確認する必要があるでしょう。
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