株式会社メイコー、ユニマイクロンジャパン全株取得へ基本合意、国内基板生産を拡大
電子回路基板メーカーのメイコーは、台湾・欣興電子(ユニマイクロン)の子会社で、プリント配線板を製造するユニマイクロンジャパン(北海道恵庭市)の発行済み株式を全て取得し、完全子会社化する基本合意を締結した。国内生産能力を早期に拡大し、ベトナムへの生産集中を避ける狙い。株式譲渡契約は2026年12月、事業承継は2027年4月を予定する。対象会社は2026年3月期に売上高79.93億円を計上した一方、営業損失は5.94億円で、業績への影響は詳細確定後に公表する。

開示の要点
- 取得対象
- 発行済み株式の全部
- 譲渡契約
- 2026年12月予定
- 事業承継
- 2027年4月予定
- 売上高
- 79.93億円(2026年3月期)
- 営業損失
- 5.94億円(2026年3月期)
国内の生産能力を補強、全株取得に向け基本合意
メイコーはユニマイクロンジャパン(UMJ)の全株式を取得し、完全子会社化する方針を固めた。今回の開示は基本合意の締結で、株式譲渡契約は今後締結する予定だ。
- 事業内容: プリント配線板の製造・販売
- 所在地: 北海道恵庭市
- 既存の取引: メイコーはUMJから電子回路基板を購入している
メイコーは電子回路基板の需要拡大に対応するため、ベトナムで工場建設を進めている。国内でも早期に生産能力を高めることで、ベトナムに生産が集中するリスクを抑え、グループ全体の供給体制を強化する考えだ。既存の取引先を傘下に迎えることで、調達や生産の連携をどう深めるかも今後の焦点となる。
売上高は拡大、営業損失と債務超過が続く
UMJの売上高は直近3期で増加した一方、営業損失が続き、2026年3月期末の純資産はマイナスだった。取得後の収益改善や財務基盤の立て直しが課題となる。
| 決算期 | 売上高(億円) | 営業利益(億円) | 純資産(億円) |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 49.48 | -4.99 | -13.53 |
| 2025年3月期 | 72.38 | -3.69 | -13.16 |
| 2026年3月期 | 79.93 | -5.94 | -10.45 |
売上高は2024年3月期から2026年3月期にかけて伸びたものの、営業損失は各期で発生している。純資産のマイナス幅は縮小したが、直近決算でも債務超過の状態にある。メイコーが生産能力を取り込むだけでなく、UMJの採算性をどう改善するかが、買収の効果を左右しそうだ。
契約と事業承継は今後、業績への影響は確定後に公表
株式譲渡契約の締結は2026年12月、事業承継は2027年4月をそれぞれ予定する。メイコーは、2027年3月期の連結業績予想に与える影響について、詳細が確定した段階で速やかに公表するとしている。
- 手続きの段階: 現時点では基本合意の締結。今後、株式譲渡契約を締結する予定
- 業績への影響: 2027年3月期連結業績予想への影響は、詳細確定後に公表
開示時点で示されたのは取得方針と予定日程であり、取得後の業績寄与や統合の具体策は今後明らかになる。対象会社が赤字であることから、国内生産能力の拡大に加え、収益改善の進捗を確認する必要がある。
従業員のキャリア形成にも期待
売り手の欣興電子は、UMJが日本企業によって運営されることが、同社の持続的な発展や従業員のキャリア形成にプラスになると判断し、株式譲渡を進めるとしている。メイコーにとっては国内の事業基盤を拡充する案件で、UMJの従業員や既存拠点を含めた事業運営の継続が注目される。
ただし、開示資料に雇用条件や組織体制の変更について具体的な記載はない。学生や求職者は、今後公表される統合方針や人材施策を確認したい。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/27)
19,460円
最新終値(2026/10/27)
19,460円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/27更新
電機業界の今
掲載59社メイコーは電機業界の掲載59社中、売上高で36位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +21.8%全業界 +16.1%
- 今期計画 営業利益
- +17.4%全業界 +10.8%
- 予想の上方修正
- 16社下方 2社
- 営業利益率(業界)
- 10.6%
- メイコー+98.0%
- 電機(業界平均)+21.8%
- 全業界+16.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は38社合計で売上高+11.6%・営業利益+50.9%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は8社、下回る企業は17社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは16社、下方修正は2社。修正幅が最も大きいのはカシオ(営業利益+30.8%)。






タグ#メイコー#ユニマイクロンジャパン#株式取得#電子回路基板#プリント配線板#北海道恵庭市#生産能力拡大
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買収の狙いは、ベトナムでの工場建設と並行して国内の生産能力を確保し、供給拠点を分散することにある。一方、UMJは売上高を伸ばしながら営業赤字が続き、純資産もマイナスだ。買収後の採算改善が成否を分けるため、今後の契約条件や統合策、業績影響の開示が株主の注目点となる。
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