パン・パシフィックHD、26年6月期は年9円50銭に増配 23期連続増配
パン・パシフィックインターナショナルホールディングス(7532)は18日、2026年6月期の期末配当を6円50銭に増額すると発表した。年間配当は9円50銭と、株式分割考慮後の前期実績7円00銭から35.7%増。23期連続増配を達成する。

期末6円50銭、年間9円50銭 前期調整後から35.7%増
2026年6月期の期末配当は6円50銭(直前予想5円50銭)とし、第2四半期末の3円00銭と合わせて年間9円50銭とする。株式分割(2025年10月1日付で1株→5株)を考慮し遡及修正した前期(2025年6月期)実績は中間1円80銭、期末5円20銭、年間7円00銭だった。年間配当は前期比2円50銭増、率にして35.7%増だ。累進的配当政策を掲げる同社は、業績が好調で会社予想を上回った成果を株主に還元するため、期末配当を予想から1円00銭引き上げた。配当総額は19,440百万円となり、前期の15,529百万円から25.2%増える。2004年6月期から23期連続の増配となり、長期保有の株主にとっては安定還元の証しとなる。
| 項目 | 中間 | 期末 | 年間 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月期(決定) | 3円00銭 | 6円50銭 | 9円50銭 |
| 前期実績(分割考慮) | 1円80銭 | 5円20銭 | 7円00銭 |
| 前期比 | +1円20銭 | +1円30銭 | +2円50銭 |
株式分割の影響と実質的な増配率
今回の開示で注意すべきは、2025年10月1日付の1株→5株の株式分割の影響だ。未調整の前期実績では期末配当が26円00銭だったため、今回の6円50銭は一見大幅減配に映るが、分割考慮後の遡及修正では前期期末は5円20銭。よって実質的には1円30銭、25.0%の期末増配となる。中間配当も前期1円80銭から今期3円00銭へ66.7%増と高めで、年間では2円50銭、35.7%増だ。5分割後の実質増配を数字で読み取る必要がある。なお配当原資は利益剰余金で、自己資本の充実と両立する範囲での還元とみられる。株数が5倍になったことで、少額投資家にも手が届きやすくなり、1株当たり配当の安定性がより重視される局面といえる。
来期は年間10円へ、24期連続増配を視野
同社は同時に2027年6月期の配当予想を公表した。年間10円00銭(中間3円50銭、期末6円50銭)で、今期から0円50銭、5.3%増となる。業績予想を踏まえた累進的配当政策の継続で、達成すれば24期連続増配となる。減配リスクを抑えた株主還元策と評価できる一方、配当成長率は今期の35.7%増から大きく減速する。しかし、5分割後の投資家層拡大を背景に、安定した1株当たり配当の絶対額引き上げは下支えとなる。市場では、好調なインバウンド需要やディスカウント小売の業績が続くかが焦点になる。今回の開示は、来期も増配継続へという明確なシグナルだ。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/8/18)
915.5円
最新終値(2026/10/23)
744.5円-18.7%
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/25更新
タグ#増配#配当予想#パン・パシフィックHD#株主還元#23期連続増配
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コメント
累進的配当政策の下、今期は会社予想を上回る業績を迅速に還元した点が評価できる。23期連続増配は小売業で突出しており、資本コストを意識した株主還元の好事例だ。一方、来期の増配率は5.3%に鈍化するため、配当性向やDOEなど中期的な還元指標の変化を見極めたい。増配の持続性に注目がポイントである。
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