合同製鐵、2027年3月期営業利益予想を72.3%下方修正、前期実績も大幅に下回る
合同製鐵は2027年3月期の連結営業利益予想を前回の65億円から18億円へ、純利益を43億円から16億円へ引き下げた。営業利益は前期実績98億1300万円、純利益は80億5100万円をそれぞれ下回る。鉄スクラップ高に販売価格の改善が追い付かず、電力費などのコスト増も見込む。中間期も営業赤字となり、原料高とコスト負担が利益を圧迫する。

開示の要点
- 修正後営業利益
- 18億円
- 修正後経常利益
- 25億円
- 修正後純利益
- 16億円
- 売上高予想
- 2,000億円
- 中間期営業利益
- -1億5700万円
通期利益予想を大幅に引き下げ
合同製鐵は2027年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。営業利益は前回予想から72.3%減、経常利益は64.3%減、純利益は62.8%減と見込む。売上高予想は据え置いた。
| 指標 | 前回予想(億円) | 今回予想(億円) | 前期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,000.00 | 2,000.00 | 1,917.72 |
| 営業利益 | 65.00 | 18.00 | 98.13 |
| 経常利益 | 70.00 | 25.00 | 110.89 |
| 純利益 | 43.00 | 16.00 | 80.51 |
1株当たり当期純利益の予想は110.56円で、前回予想の299.31円、前期実績の550.56円を下回る。売上高を維持する一方、利益の見通しを大きく引き下げた点が今回の修正の焦点だ。利益は前期実績も下回る見通しとなり、前回予想との差だけでなく、前年からの収益水準の低下にも注意が必要となる。
中間期は営業赤字、利益が予想を下回る
2027年3月期中間期の実績は、売上高が前回予想を下回り、営業損益は赤字となった。経常利益と純利益も予想に届かず、前年同期の実績を大きく下回った。
| 指標 | 前回予想(億円) | 中間期実績(億円) | 前年同期実績(億円) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,000.00 | 961.09 | 935.15 |
| 営業利益 | 6.00 | -1.57 | 54.31 |
| 経常利益 | 10.00 | 2.58 | 63.09 |
| 純利益 | 8.00 | 3.83 | 46.68 |
中間期の1株当たり純利益は26.33円で、前回予想の55.68円、前年同期の319.19円を下回った。会社は、主原料の鉄スクラップ価格が想定より急速に上昇した一方、販売価格の改善が追い付かなかったと説明している。売上高は前年同期を上回ったものの、利益面では原料価格の上昇を吸収できなかった。
鉄スクラップ高に加え、電力費などの負担増を想定
会社は通期予想の修正理由として、鉄スクラップ価格が高値圏で推移する見通しに加え、円安や中東情勢の影響によるエネルギーコストの上昇を挙げた。特に電力費は、電力会社の市場価格調整制度による値上がりを見込む。
- 鉄スクラップ: 中間期は価格が想定より急速に上昇し、販売価格の改善が追い付かなかった。通期も高値圏での推移を想定する。
- 為替・エネルギー: 円安の継続や中東情勢の影響を受け、エネルギーコストの上昇を見込む。
- 電力費: 市場価格調整制度による値上がりなど、コスト負担の増加を予想する。
売上高予想を据え置きながら営業利益予想を引き下げたことは、会社が販売数量や売上規模の拡大よりも、原料・エネルギーコストの負担を重く見ていることを示す。今後は、販売価格の改善がコスト上昇にどこまで追い付くかが、利益予想の達成度を左右する。開示資料では、価格転嫁の具体的な時期やコスト上昇額は示されていない。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
2,628円
最新終値(2026/10/30)
2,628円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
合同製鐵をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて鉄鋼業界の今
掲載15社合同製鐵は鉄鋼業界の掲載15社中、売上高で10位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +6.9%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +71.1%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 4社
- 営業利益率(業界)
- 3.5%
- 合同製鐵−28.2%
- 鉄鋼(業界平均)+6.9%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第2四半期累計は8社合計で売上高+11.8%・営業利益+16.5%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は2社、下回る企業は5社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は4社。修正幅が最も大きいのは東京製鐵(営業利益+125.0%)。




タグ#合同製鐵#業績予想修正#鉄鋼#鉄スクラップ#原料価格#電力費#2027年3月期
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注目点は、売上高予想を2,000億円に据え置きながら、営業利益予想を前回の65億円から18億円へ引き下げたことだ。中間期には営業赤字となっており、通期の収益回復には鉄スクラップ高や電力費上昇を販売価格へ反映できるかが焦点となる。売上規模よりもコスト吸収力が問われる局面といえる。今後の開示では、原料価格の推移と販売価格の改善状況を確認したい。
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