日本特殊陶業、株主還元方針を変更しDOE目標6%へ、中間配当119円で年間配当予想も増額
日本特殊陶業は株主還元方針を見直し、2030年3月期までの配当政策をDOE(親会社所有者帰属持分配当率)6%程度を目標とする安定配当に改める。2027年3月期から適用し、中間配当は1株119円で決定、期末予想は株式分割前換算で119円に引き上げた。年間配当予想は同換算238円とし、前回予想の210円、前期実績の205円を上回る。

開示の要点
- DOE目標
- 6%程度
- 適用時期
- 2027年3月期から
- 中間配当
- 1株119円
- 期末配当予想
- 1株59円50銭
- 年間配当予想
- 238円(株式分割前換算)
DOE目標を6%に変更、2030年3月期まで適用
2030年3月期までの配当方針を、DOE6%程度を目標とする安定配当に改める。従来の「DOE4%程度を下限とする安定配当」と「配当性向10%程度を目標とする業績連動部分」の組み合わせを変更する。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 配当政策 | DOE4%程度を下限とする安定配当と、配当性向10%程度を目標とする業績連動部分 | DOE6%程度を目標とする安定配当 |
| 適用期間 | 変更前の方針 | 2030年3月期までの中期経営計画期間 |
同社は、収益力の強化や財務基盤の維持に加え、資本効率を意識した還元の充実を変更理由に挙げた。事業ポートフォリオ改革や人的資本、研究開発、設備投資などへの資本配分も考慮し、適正資本水準を超える部分は自己株式取得を含む株主還元の対象とする方針は維持する。
中間配当は予想を14円上回る119円
2026年9月30日を基準日とする中間配当を、1株119円で決定した。前回予想の105円から14円引き上げ、前期実績の93円も上回る。
| 1株当たり配当金 | 今回決定 | 直近予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 119円 | 105円 | 93円 |
配当総額は232.17億円で、配当原資は利益剰余金。効力発生日は2026年11月30日とした。今回の決定は、DOE目標を引き上げる新方針に沿った還元の上積みとなる。
年間配当予想は分割前換算で238円に
期末配当予想を1株59円50銭に修正し、年間では株式分割前換算で238円とする。年間配当は前回予想の同換算210円から増額し、前期実績の205円も上回る。
| 1株当たり配当金 | 今回予想 | 前回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 中間 | 119円 | 105円 | 93円 |
| 期末 | 59円50銭(119円) | 52円50銭(105円) | 112円 |
| 年間(株式分割前換算) | 238円 | 210円 | 205円 |
同社は2026年10月1日を効力発生日として、1株を2株に分割した。表中の期末配当の括弧内は分割前換算で、分割後の1株当たり金額と分けて見る必要がある。なお、2023年7月に公表したLP出資に関する評価損益のうち利益剰余金への計上額は、現金化されるまで配当額の計算から除外する。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
3,451円
最新終値(2026/10/30)
3,451円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
日本特殊陶業をライバルと比較
年収・業績・株価を並べてガラス・土石製品業界の今
掲載17社日本特殊陶業はガラス・土石製品業界の掲載17社中、売上高で4位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +25.4%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +13.9%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 10.0%
- 日本特殊陶業+8.8%
- ガラス・土石製品(業界平均)+25.4%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は8社合計で売上高+11.7%・営業利益+32.1%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は5社、下回る企業は6社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのは東海カーボン(営業利益+34.6%)。






タグ#日本特殊陶業#株主還元#配当#DOE#中間配当#株式分割
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DOE目標の引き上げと中間・期末配当の増額は、株主還元を強める姿勢を示す。一方、会社は財務基盤を保ちつつ、事業改革や人的資本、研究開発、設備投資への配分も続ける方針だ。LP出資の評価損益を現金化まで配当計算から除く点も含め、還元の持続性は利益や資本効率、成長投資とのバランスと合わせて見る必要がある。
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