アドバンテスト、上限2800億円の自己株取得を決議、最大1100万株を27年3月まで
アドバンテストは2026年10月28日の取締役会で、自己株式を最大1,100万株、取得総額2,800億円を上限に買い付けると決めた。期間は2026年10月29日から2027年3月24日までで、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.5%に相当する。第3期中期経営計画の株主還元方針と、2026年度業績予想、手元資金を踏まえた判断で、株主還元と資本効率の向上を目指す。

開示の要点
- 取得株数
- 上限1,100万株
- 取得総額
- 上限2,800億円
- 発行済み株式比
- 1.5%
- 取得期間
- 2026年10月29日〜2027年3月24日
最大1.5%を市場買い付け
アドバンテストは、東京証券取引所での市場買い付けにより自己株式を取得する。取得株数と取得総額はいずれも上限で、実際の買い付けは期間内の市場動向などに応じて進む。
- 取得対象: アドバンテストの普通株式
- 買い付け方法: 東京証券取引所における市場買付
取得株数の上限は、2026年9月30日時点の発行済み株式総数から自己株式を除いた数に対する割合で示したもの。上限まで取得した場合、流通する株式数が減るため、1株当たり指標に影響する可能性があるが、実際の効果は取得株数や業績によって異なる。
3年間の総還元性向50%以上を目安に
中期経営計画で掲げる株主還元方針に沿った取得を決めた。同社は第3期中期経営計画の3年間合計で、総還元性向50%以上を目途としている。総還元性向は、配当額と自己株式取得額の合計を連結当期利益で割って算出する。
- 決定の背景: 2026年度業績予想と手元資金の状況を勘案
- 取得の目的: 株主還元と資本効率の向上
買い付けは配当と並ぶ株主還元策であり、株式数の減少を通じて資本効率の改善を図る狙いがある。一方、今回の開示は取得枠の決定であり、上限額の全額を使うと確定したものではない。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/28)
34,930円
最新終値(2026/10/28)
34,930円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
アドバンテストをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて半導体装置業界の今
掲載15社アドバンテストは半導体装置業界の掲載15社中、売上高で3位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +39.9%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +81.7%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 4社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 31.3%
- アドバンテスト+57.9%
- 半導体装置(業界平均)+39.9%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は7社合計で売上高+23.2%・営業利益+28.4%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は3社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは4社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのは日本マイクロ(営業利益+155.3%)。





タグ#アドバンテスト#自己株式取得#自社株買い#株主還元#資本効率#半導体製造装置#中期経営計画
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今回の判断では、取得枠の大きさだけでなく、3年間の総還元性向を50%以上とする方針に沿っている点が注目される。買い付けは株式数を減らし、1株当たり利益などを押し上げる可能性があるが、業績や実際の取得規模に左右される。投資家は上限額だけでなく、期間中の取得実績と配当を合わせた還元状況を確認したい。還元方針の実行度が焦点となる。
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