オリエンタルランド、2027年3月期第2四半期決算、営業利益15%増で通期予想を維持

オリエンタルランドの2027年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比10.3%増、営業利益が15.0%増、純利益が28.1%増となり、増収増益でした。東京ディズニーリゾートのテーマパークやホテルの売上が伸び、営業外では持分法投資利益も増加しました。通期予想は売上高8.3%増、営業利益10.1%増を見込み、年間配当は前期から3円増の18円を予定しています。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,487億円 | +10.3% | 7,633億円 | 46% |
| 営業利益 | 785億円 | +15.0% | 1,855億円 | 42% |
| 純利益 | 619億円 | +28.1% | 1,335億円 | 46% |
| 営業利益率 | 22.5% | |||
この決算のポイント
- 1テーマパーク売上高は前年同期比11.8%増、セグメント利益は22.0%増と伸びをけん引
- 2ホテル売上高は5.2%増も、セグメント利益は2.6%減となり増収減益
- 3持分法投資利益は前年同期の2億円から102億円に増え、経常利益の伸びを後押し
- 4通期売上高予想は7633億円、営業利益予想は1855億円で、いずれも前期比増を見込む
- 5年間配当予想は18円と前期実績から3円増、自己資本比率は70.2%
業績のポイント
オリエンタルランド(株式会社オリエンタルランド)の中間期は、売上高が3487億円(前年同期比10.3%増)、営業利益が784億円(同15.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が618億円(同28.1%増)でした。営業利益率は22.5%で、前年同期から1.0ポイント上昇しています。
- 売上の伸び: テーマパークのアトラクション・ショー、商品販売、飲食販売の収入がいずれも前年同期を上回りました。
- 営業利益の増加: 売上高の伸びが、売上原価や販売費及び一般管理費の増加を上回りました。
- 経常利益の押し上げ: 持分法による投資利益が前年同期の2億円から102億円に増加し、経常利益は同29.9%増の900億円となりました。
テーマパークの増収が利益成長をけん引した一方、純利益の伸びには持分法投資利益の増加も寄与しました。営業利益の伸びが売上高の伸びを上回り、主力事業の採算も改善しています。ただし、経常利益以下の増益には営業外要因が含まれるため、今後も本業の営業利益が伸び続けるかが重要です。
セグメント別動向
主力のテーマパーク事業が増収増益となり、連結業績をけん引しました。ホテルは増収ながら利益が減り、セグメントごとに収益の動きに差が出ています。
テーマパークは、売上高が2814億円(前年同期比11.8%増)、セグメント利益が608億円(同22.0%増)でした。アトラクション・ショー収入のほか、商品販売や飲食販売も前年同期を上回っています。これらの収入増が利益の伸びにもつながり、テーマパークの利益率は約21.6%となりました。
ホテルは、売上高が591億円(同5.2%増)となった一方、セグメント利益は171億円(同2.6%減)でした。売上は伸びましたが利益は前年同期を下回り、利益率は約28.9%です。決算短信では利益減少の具体的な要因は示されていません。
- その他: イクスピアリ、モノレールなどを含む事業は、売上高が83億円(同0.4%増)、セグメント利益が6億円(同10.2%減)でした。
テーマパークの販売収入が複数分野で伸びており、主力事業の幅広い売上増が確認できます。一方、ホテルは増収が利益増につながっておらず、収益性の変化を引き続き見る必要があります。
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| テーマパーク | 2,814億円 | 81% | 608億円 | 21.6% |
| ホテル | 591億円 | 17% | 171億円 | 28.9% |
| その他 | 83億円 | 2% | 6億円 | 7.5% |
通期見通し
オリエンタルランドは2027年3月期通期について、売上高7633億円(前期比8.3%増)、営業利益1855億円(同10.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1335億円(同9.6%増)を予想しています。短信には前回予想の金額や前期実績の金額が掲載されていないため、以下では公表された今回予想と前期比を示します。
| 指標 | 今回予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 763,334 | +8.3% |
| 営業利益(百万円) | 185,465 | +10.1% |
| 経常利益(百万円) | 195,784 | +15.4% |
| 当期純利益(百万円) | 133,526 | +9.6% |
中間期時点で営業利益は通期予想の約42%、純利益は約46%に相当します。会社は予想の達成を約束するものではなく、実際の業績はさまざまな要因で変動する可能性があると説明しています。後半の業績に加え、経常利益の増加に寄与した持分法投資利益がどの程度続くかも、通期の着地をみるうえでのポイントです。
財務状況と資本政策
2026年9月末の総資産は1兆6368億円で、2026年3月末から78億円増えました。自己資本比率は67.5%から70.2%に上昇し、純資産も489億円増加しています。
| 項目 | 2026年9月末・中間期 | 前期末・前年同期比 |
|---|---|---|
| 総資産(百万円) | 1,636,845 | 前期末比+7,769 |
| 純資産(百万円) | 1,148,925 | 前期末比+48,904 |
| 自己資本比率 | 70.2% | 前期末67.5% |
| 中間配当(円) | 9 | 前年同期7 |
| 年間配当予想(円) | 18 | 前期実績15 |
年間配当予想は前期実績から3円増える計画で、中間配当も前年同期より2円増えました。中間期のキャッシュフロー計算書はこの短信に掲載されておらず、現金及び預金は前期末から73億円減少しています。自社株買いの実施に関する記載はありません。自己資本比率の上昇と増配から財務の安定性と株主還元を重視する姿勢がうかがえますが、投資や事業拡大とのバランスも注目点です。
戦略トピック
中間期に株式会社オリエンタルランド・クルーズが新たに連結対象となりました。短信ではクルーズ事業の具体的な売上計画や投資額は示されていませんが、新規事業の進捗を今後の成長戦略の一つとして追う必要があります。
- 連結範囲の変更: 当中間期にクルーズ事業会社1社を新たに連結しました。
- 開業費: 営業外費用の開業費は前年同期の3億円から10億円に増加しました。
- 確認したい点: 新規事業の準備費用が今後どのように推移し、既存のテーマパーク・ホテル事業と合わせて収益に結びつくかが焦点です。
開業費の増加は新規事業の準備に伴う費用と考えられますが、短信は費用増加の背景を詳述していません。事業の具体的な開始時期や投資回収の見通しは、今後の説明資料や開示で確認したいところです。
リスクと課題
中間期は増収増益でしたが、通期予想の達成には下期の動向が重要です。会社は、業績見通しは一定の前提に基づくもので、実際の業績はさまざまな要因で大きく異なる可能性があるとしています。
- 来園需要の変動: テーマパークの売上は来園者の動向や消費の変化に左右されます。需要が想定を下回れば、主力事業の売上や利益に影響する可能性があります。
- ホテルの採算: 中間期は増収でも利益が減少しました。売上の伸びが利益につながるか、収益性の改善が課題です。
- 営業外利益の変動: 持分法投資利益の増加が経常利益を押し上げました。今後この利益が変動すれば、経常利益や純利益の伸びにも影響します。
- 新規事業の立ち上げ: クルーズ事業会社の連結に伴い開業費が増えています。準備費用や事業化の進み方が、短期的な利益と将来の収益に影響する可能性があります。
特に、営業利益の成長と営業外利益の寄与を分けて見ることが大切です。テーマパークの勢いを保ちながら、ホテルの採算や新規事業の費用を管理できるかが、今後の業績を判断する材料になります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/29)
3,170円
最新終値(2026/10/29)
3,170円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
オリエンタルランドをライバルと比較
年収・業績・株価を並べてレジャー・観光業界の今
掲載8社オリエンタルランドはレジャー・観光業界の掲載8社中、売上高で1位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- −3.1%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +8.7%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 2社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 15.1%
- オリエンタルランド−8.5%
- レジャー・観光(業界平均)−3.1%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第2四半期累計は3社合計で売上高+9.0%・営業利益+12.1%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は0社、下回る企業は3社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは2社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのはオリエンタルランド(営業利益+15.4%)。



タグ#オリエンタルランド#決算#決算分析#四半期決算#東京ディズニーリゾート#テーマパーク#増収増益#配当増額#クルーズ事業
この記事はいかがでしたか?
登録不要・匿名で送信コメント
営業利益が売上高を上回る伸びとなり、主力テーマパークの収益力が強まった点は評価できます。一方、純利益の伸びには持分法投資利益の増加も影響しており、本業の勢いだけで判断しない視点が必要です。
今後はホテルの増収減益が一時的なものか、クルーズ事業の準備費用がどのように収益へつながるかに注目したいところです。年間配当の増額と厚い自己資本は安心材料ですが、下期に通期予想を達成できるかが次の焦点です。
Googleで業界ダイジェストを優先表示
Google検索の「トップニュース」やAIによる概要で、当サイトの記事が見つけやすくなります。
この記事を引用・シェアする
転載・引用は無料・許可不要(出典明記のみでOK)
https://www.gyokaidigest.com/companies/oriental-land/report/2027-Q2
関連記事
同社の関連記事
レジャー施設・リゾートの最新記事
- 決算解説ラウンドワン2027年3月期 第1四半期ラウンドワン、2027年3月期第1四半期決算、売上高18%増も純利益は1%減

- 決算解説リゾートトラスト2027年3月期 第1四半期リゾートトラスト、2027年3月期第1四半期決算、売上高16%増、営業利益78%増で第1四半期の過去最高を更新
- 決算解説コシダカ2026年8月期 通期コシダカ、2026年8月期通期決算は増収も営業減益、来期17%増益予想

- 決算解説HIS2026年10月期 第3四半期HIS、2026年10月期第3四半期決算、増収も営業減益と特別損失で純損失
- 売上状況速報ラウンドワン10月8日ラウンドワン9月既存店売上38.6%増アミューズメントで53%超伸長上期累計も21.8%好調

- 個人情報漏洩お詫びリゾートトラスト10月9日リゾートトラストが個人情報漏洩を発表、会員・予約者約6万2千件分のデータが外部に流出
掲載企業

株式会社オリエンタルランド
東証 4661
これが最新の決算解説です
次回の決算発表
同業他社の発表予定
今後2週間に604社が決算発表 · 注目企業と進捗率を見る他の決算期
4期- 2027年3月期 第2四半期(中間期)
- 2027年3月期 第1四半期
- 2026年3月期 通期
- 2026年3月期 第3四半期




