大同特殊鋼、2027年3月期営業利益を460億円に上方修正、中間配当は28円に増額
大同特殊鋼は2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上収益を6,800億円、営業利益を460億円に引き上げた。中間期は半導体製造装置向けなど高機能製品の需要が想定を上回った。一方、通期の親会社株主に帰属する当期利益は310億円で、前期実績の326億500万円を下回る予想。中間配当は1株28円に増額する。高機能製品がけん引

開示の要点
- 売上収益
- 通期予想6,800億円
- 営業利益
- 通期予想460億円
- 当期利益
- 通期予想310億円
- 中間配当
- 1株28円
- 年間配当
- 予想56円
中間期は全利益項目が予想を上回る
2027年3月期中間期の売上収益は3,306億5,200万円、営業利益は260億6,800万円となり、いずれも5月公表の予想を超えた。前期中間期と比べても、売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する中間利益が増加した。
| 項目 | 前回予想 | 実績 | 前期中間期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上収益(億円) | 3,050 | 3,306.52 | 2,844.99 |
| 営業利益(億円) | 210 | 260.68 | 184.64 |
| 調整後営業利益(億円) | 187 | 231.63 | 185.24 |
| 税引前利益(億円) | 220 | 273.02 | 196.50 |
| 親会社の所有者に帰属する中間利益(億円) | 140 | 182.62 | 129.37 |
会社は上振れの理由として、半導体製造装置向けステンレス鋼や自由鍛造品など高機能製品の需要が想定を上回ったこと、産業機械関連の売上数量が堅調だったことを挙げた。中間利益は前回予想を30.4%上回り、前期中間期実績も上回った。
通期営業利益は460億円に上方修正
会社は中間期の実績と受注環境を踏まえ、2027年3月期の通期予想を引き上げた。営業利益は前回予想比15.0%増の460億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同12.7%増の310億円とした。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上収益(億円) | 6,300 | 6,800 | 5,781.29 |
| 営業利益(億円) | 400 | 460 | 420.81 |
| 調整後営業利益(億円) | 401 | 450 | 399.20 |
| 税引前利益(億円) | 420 | 470 | 447.56 |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(億円) | 275 | 310 | 326.05 |
- 需要環境: 半導体製造装置向けステンレス鋼や自由鍛造品など、高機能製品の受注が旺盛。
- 産業機械向け: 需要が堅調に推移する見通し。
売上収益、営業利益、税引前利益は前期実績を上回る予想だが、当期利益は前期の326億500万円を下回る。1株利益も155円08銭と、前期実績の161円74銭を下回る見込みで、増益・減益の見方は利益指標によって異なる。
中間配当を4円増額、年間56円を予想
中間配当は1株当たり28円とし、5月時点の予想から4円引き上げた。前年同期の22円と比べても増配となる。
| 項目 | 今回決定・予想 | 直近予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 中間配当(1株当たり、円) | 28 | 24 | 22 |
| 年間配当(1株当たり、円) | 56 | ー | 49 |
中間配当の総額は56億600万円で、効力発生日は2026年12月7日。配当原資は利益剰余金とする。年間配当予想は中間28円と期末28円の計56円で、前期実績の49円を上回る。
中間配当の増額理由について、会社は中間期の利益水準が当初計画を上回ったことなどを挙げた。業績予想の上方修正と合わせ、利益の上振れを株主還元にも反映する判断となった。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
2,166.5円
最新終値(2026/10/29)
2,166.5円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
大同特殊鋼をライバルと比較
年収・業績・株価を並べて鉄鋼業界の今
掲載15社大同特殊鋼は鉄鋼業界の掲載15社中、売上高で4位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +7.9%全業界 +16.0%
- 今期計画 営業利益
- +72.3%全業界 +11.7%
- 予想の上方修正
- 6社下方 3社
- 営業利益率(業界)
- 3.5%
- 大同特殊鋼+46.1%
- 鉄鋼(業界平均)+7.9%
- 全業界+16.0%
- 足元の業績今期第1四半期累計は11社合計で売上高+22.1%・営業利益+26.8%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は1社、下回る企業は5社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は3社。修正幅が最も大きいのは東京製鐵(営業利益+125.0%)。




タグ#大同特殊鋼#業績予想修正#中間配当#特殊鋼#半導体製造装置#高機能製品
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中間期の上振れを受け、通期の売上収益・営業利益予想と中間配当を引き上げた点が今回の焦点だ。一方、当期利益予想は前期実績を下回り、売上や営業利益の伸びがそのまま最終利益の増加につながるとは限らない。今後は高機能製品の受注が続くかに加え、営業利益から当期利益への反映状況も確認したい。利益項目ごとの強弱を分けて見る必要がある。
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