TDK、27年3月期営業利益予想を3650億円に上方修正、中間・期末配当も各5円増額
TDKは2027年3月期の連結営業利益予想を前回の2,950億円から3,650億円に引き上げた。売上高予想は3兆500億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,800億円とし、いずれも前期実績を上回る見通し。AIデータセンター関連需要の拡大などを反映し、中間配当を1株25円、期末配当予想も25円にそれぞれ5円増額、年間配当予想は50円とした。AI関連需要が業績を押し上げる

開示の要点
- 通期売上高
- 3兆500億円
- 営業利益
- 3,650億円
- 当期利益
- 2,800億円
- 中間配当
- 1株25円
- 年間配当
- 1株50円
業績予想を一段と引き上げ、前期実績も上回る見通し
通期の売上高、営業利益、税引前利益、当期利益の予想をそろって上方修正した。 前回予想との比較では、営業利益を700億円、当期利益を550億円引き上げる。
| 指標 | 前回予想 | 今回予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 売上高(億円) | 25,800 | 30,500 | 25,048.2 |
| 営業利益(億円) | 2,950 | 3,650 | 2,724.15 |
| 税引前利益(億円) | 3,000 | 3,700 | 2,768.1 |
| 当期利益(億円) | 2,250 | 2,800 | 1,956.63 |
| 基本的1株利益(円) | 118.54 | 147.50 | 103.09 |
前回予想比の増加率は、売上高が18.2%、営業利益が23.7%、税引前利益が23.3%、当期利益が24.4%。今回予想は、いずれの利益指標も2026年3月期の実績を上回る。基本的1株当たり当期利益の予想も前回の118.54円から147.50円に引き上げた。利益予想は前期実績を上回る
中間・期末を各5円増額、年間配当は50円に
2027年3月期の中間配当を1株25円とし、期末配当予想も25円に修正した。 年間配当予想は前回の40円から50円となる。
| 配当 | 前回予想 | 今回決定・予想 | 前期実績 |
|---|---|---|---|
| 中間(1株当たり) | 20円 | 25円 | 16円 |
| 期末(1株当たり) | 20円 | 25円 | 20円 |
| 年間(1株当たり) | 40円 | 50円 | 36円 |
中間配当の基準日は2026年9月30日で、効力発生日は同年12月2日。配当金総額は474.58億円となる。中間、期末とも前回予想から5円増え、年間配当は前期実績の36円を上回る。
AIデータセンター向け製品の需要が好調
業績予想を上方修正した背景には、AIデータセンター関連製品の需要拡大がある。スマートフォンなどICT関連製品の需要は低調だった一方、同社は複数の製品で販売を伸ばした。
- 二次電池・センサー: ICT市場で新モデルの立ち上がりなどを受け、販売が拡大した。
- 受動部品: データセンター向け需要が旺盛に推移し、売上高が伸びた。
- HDD関連製品: ニアラインHDD用ヘッドとサスペンションの販売が大幅に増加した。
- 会社の判断: 中間期の業績が4月28日時点の想定を上回ったことを踏まえ、通期業績予想と配当予想を見直した。
スマートフォン市場の弱さを、データセンター関連や新モデル向け製品の成長が補う構図だ。会社は、実際の業績や配当額はさまざまな要因で予想と異なる可能性があるとしている。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/30)
2,572円
最新終値(2026/10/30)
2,572円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
TDKをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて電機業界の今
掲載59社TDKは電機業界の掲載59社中、売上高で9位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +15.4%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +22.9%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 23社下方 3社
- 営業利益率(業界)
- 10.6%
- TDK−3.8%
- 電機(業界平均)+15.4%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は25社合計で売上高+9.2%・営業利益+57.8%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は13社、下回る企業は21社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは23社、下方修正は3社。修正幅が最も大きいのは村田製作所(営業利益+36.8%)。






タグ#TDK#業績予想修正#配当予想修正#AIデータセンター#電子部品#HDD#2027年3月期
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上方修正の主因は、AIデータセンター向けの受動部品やニアラインHDD関連製品の需要増に加え、二次電池・センサーの販売拡大です。ICT関連の需要全体は低調とされており、成長の寄与が製品分野ごとに異なる点が注目されます。投資家は、強いデータセンター需要が今後も続くかに加え、需要が低調な分野の回復状況も確認したいところです。需要の強弱が分野で分かれる
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