東京電力ホールディングス、賠償費273億円を特別損失計上、累計額は8兆4024億円に
東京電力ホールディングスは、2027年3月期中間連結会計期間(2026年4月から9月)に、原子力損害賠償費273億円を特別損失として計上する。福島第一原発事故などに関する賠償見積額が前連結会計年度の見積額を上回ったためで、賠償費の累計額が増加した。第1四半期累計の計上額は156億円。中間期末の賠償費累計は8兆4024億円となり、資金交付金の未申請額は309億円だった。

開示の要点
- 特別損失
- 273億円
- 対象期間
- 2026年4月1日〜9月30日
- 賠償費累計
- 8兆4024億円
- 未申請額
- 309億円
賠償見積額の差額273億円を計上
東京電力HDは、2027年3月期中間連結会計期間に原子力損害賠償費273億円を特別損失に計上する。前連結会計年度の見積額との差額にあたる。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 前連結会計年度末の累計額 | 8兆3751億円 |
| 中間連結会計期間末の累計額 | 8兆4024億円 |
| 中間連結会計期間の差額 | 273億円 |
賠償額は、原子力損害賠償紛争審査会が決定した中間指針などに基づいて見積もった。第1四半期連結累計期間の計上額は156億円で、今回の273億円は中間期累計の計上額として示されている。
賠償費と資金交付金の状況
賠償費の累計額と、原賠・廃炉等支援機構の資金交付金にはそれぞれ異なる基準時点の金額が示された。
- 資金交付金の申請累計: 2026年3月13日の申請時点で8兆3692億円。
- 資金交付金の未申請額: 2027年3月期中間連結会計期間末時点で309億円。
- 費用の対象範囲: 原子力損害賠償費には、資金交付の対象とならない額も含まれる。
資金交付金の申請額と賠償費の累計額は、基準時点や対象範囲が同じではない。未申請額が示されている一方、開示資料は今回の特別損失273億円がそのまま交付金で補填されるとは説明していない。
特別損失として利益を押し下げる要因に
今回の計上は、事故に関する賠償見積額の増加を中間期の特別損失に反映するものだ。会社は、賠償見積額と前連結会計年度の見積額との差額を計上理由としている。
この費用は中間期の損益を押し下げる要因となる。投資家は今後の賠償見積額の変化に加え、資金交付の申請・交付状況を分けて確認する必要がある。
開示前後の株価推移
開示当日の終値(2026/10/29)
495.1円
最新終値(2026/10/29)
495.1円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/29更新
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年収・業績・株価を並べて電気・ガス業界の今
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タグ#東京電力ホールディングス#特別損失#原子力損害賠償#福島第一原発#資金交付金#電力業界
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注目点は、273億円の計上額だけでなく、賠償費の累計が中間期末に8兆4024億円となったことだ。資金交付金の申請累計は別の基準時点で示され、費用には交付対象外の額も含まれるため、両者の差を単純に未回収額とみなすことはできない。賠償見積もりと交付状況を分けて追うことが、今後の損益をみるうえで重要になる。
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