ゴールド、2027年3月期第2四半期決算、営業利益81%増で分譲好調

ゴールドの2027年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比35.1%増、営業利益が81.2%増、純利益が72.6%増となる増収増益でした。首都圏の新築マンション市場で供給が低水準にとどまるなか、利益を見込める用地の選別と都心部での供給に取り組み、利益率も改善。営業利益が大幅に伸びた中間決算となりました。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 216億円 | +35.1% | 420億円 | 51% |
| 営業利益 | 95億円 | +81.2% | 159億円 | 60% |
| 純利益 | 60億円 | +72.6% | 95億円 | 63% |
| 営業利益率 | 43.9% | |||
この決算のポイント
- 1売上高は前年同期比35.1%増の216億800万円、営業利益は81.2%増の94億8,000万円。
- 2不動産分譲事業の売上高は前年同期比37.0%増。セグメント利益は前年同期から大きく伸びた。
- 3新築マンションの契約残高は前年同期末比で61戸増の312戸、金額は約40%増の294億300万円。
- 4年間配当予想は1株160円で、前期実績の100円から60円増。中間配当は80円。
- 5通期業績予想は据え置き。営業活動によるキャッシュ・フローは16億7,100万円のマイナス。
業績のポイント
ゴールド(ゴールドクレスト)の2027年3月期中間期は、売上高が前年同期比35.1%増の216億800万円、営業利益が81.2%増の94億8,000万円、親会社株主に帰属する中間純利益が72.6%増の60億300万円でした。営業利益率は前年同期の約32.7%から約43.9%へ上昇しました。
- 売上総利益: 前年同期から49億2,100万円増加し、134億9,200万円となりました。
- 販売費及び一般管理費: 40億1,100万円で、前年同期から6億7,100万円増加しました。
- 支払利息: 11億400万円となり、前年同期の4億6,600万円から増加しました。
会社は、利益が見込める用地を選別して取得し、都心部を中心に高品質で競争力の高いマンションを供給したと説明しています。売上総利益の伸びが販管費の増加を上回り、利益率を押し上げました。一方、支払利息も増えており、利益成長を続けるには販売の確保と借入コストの管理が重要です。
セグメント別動向
不動産分譲事業が売上の中心となり、賃貸、管理、ホテルもそろって増収でした。利益の前年比は不動産賃貸事業と不動産分譲事業で特に大きく伸び、ホテル事業は小幅増にとどまりました。
不動産分譲事業は売上高が前年同期比37.0%増の153億3,500万円、セグメント利益は77億2,100万円でした。新築マンション市場では建設費の高騰などで販売価格が上昇し、供給戸数は低水準で推移しています。会社は利益を見込める用地を選び、都心部を中心に供給する方針です。
不動産賃貸事業は売上高が64.7%増の22億7,800万円、セグメント利益は14億9,700万円でした。不動産管理事業は売上高が28.5%増の21億7,200万円、利益は1億2,200万円です。ホテル事業は売上高が9.7%増の17億4,100万円、利益は2億5,000万円となりました。その他事業は売上高が44.5%減の8,000万円、利益は3,100万円でした。賃貸事業の伸びが目立つ一方、分譲事業の利益規模が全体を支えています。
- 不動産分譲+96.9%
- 不動産賃貸+124.4%
- 不動産管理+64.9%
- ホテル+2.9%
- その他-89.1%
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 不動産分譲事業 | 153億円 | 71% | 77億円 | 50.3% |
| 不動産賃貸事業 | 23億円 | 11% | 15億円 | 65.7% |
| 不動産管理事業 | 22億円 | 10% | 1億円 | 5.6% |
| ホテル事業 | 17億円 | 8% | 3億円 | 14.4% |
| その他 | 80百万円 | 0% | 31百万円 | 38.8% |
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は3,320億6,400万円、自己資本比率は42.3%でした。年間配当予想は1株160円で、前期実績の100円から増配する計画です。
| 項目 | 2027年3月期中間期末・予想 | 前期末・前期実績との比較 |
|---|---|---|
| 総資産 | 3,320億6,400万円 | 前期末比+2.8% |
| 自己資本比率 | 42.3% | 前期末42.1% |
| 営業活動CF | -16億7,100万円 | 前年同期-79億9,400万円 |
| 投資活動CF | -3億6,700万円 | 前年同期-4,500万円 |
| 財務活動CF | +17億8,800万円 | 前年同期+29億5,700万円 |
| 1株当たり年間配当 | 160円予想 | 前期実績100円 |
営業活動によるキャッシュ・フローは赤字でしたが、前年同期に比べてマイナス幅は縮小しました。マンション用地や仕掛販売用不動産を抱える事業構造では、在庫の積み上がりや引き渡し時期が資金の動きに影響します。年間配当を引き上げる一方、自社株買いの発表はありません。
通期見通し
会社は2027年3月期の連結業績予想を、2026年5月14日に公表した内容から変更していません。売上高は420億円、営業利益は159億円、親会社株主に帰属する当期純利益は95億円を見込みます。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 420億円 | +37.9% |
| 営業利益 | 159億円 | +78.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 95億円 | +62.0% |
中間期までの進捗率は、売上高が約51.4%、営業利益が約59.6%、純利益が約63.2%です。いずれも通期予想に対して中間期で半分を超えましたが、分譲マンションは物件の引き渡し時期によって売上計上が変動します。会社は予想を据え置いており、下期の契約・引き渡しの進み方が通期達成を左右します。
リスクと課題
会社は景気の緩やかな回復を見込む一方、物価や金融市場、海外情勢などの不透明さを挙げています。住宅価格や金利の動きが、販売と資金調達の両面に影響する可能性があります。
- 建設費の高騰: 建築コストが上がると、物件の採算や販売価格に影響します。利益を見込める用地を選別する姿勢が、採算維持の鍵です。
- 住宅ローン金利の上昇: 金利上昇は住宅取得マインドを慎重にし、マンション販売や契約の進捗を鈍らせるおそれがあります。
- 物価上昇と個人消費: 生活費の上昇が続けば、実需者の購買力や住宅購入の判断に影響する可能性があります。
- 借入金利と資金調達: 長期借入金は1,719億円で、支払利息も前年同期から増加しました。金利上昇は今後の利益を圧迫する要因です。
- 市場・地政学リスク: 金融資本市場の変動や中東情勢など、会社が挙げる先行き不透明要因が投資環境や需要に波及する可能性があります。
首都圏の新築分譲マンション需要は堅調とされる一方、価格上昇と金利上昇が同時に進めば、販売環境が変わる可能性があります。用地取得時の採算管理と、契約残高を実際の引き渡しにつなげられるかが注目点です。
マンション契約残高
新築マンション等分譲事業の中間期末契約残高は312戸、294億300万円で、前年同期末の251戸、209億3,900万円を上回りました。前期末と比べても、契約残高は33戸、30億5,500万円増えています。
| 指標 | 2026年9月末 | 前年同期末 | 前年同期末比 |
|---|---|---|---|
| 契約残高戸数 | 312戸 | 251戸 | +61戸、+24.3% |
| 契約残高金額 | 294億300万円 | 209億3,900万円 | +84億6,400万円、+40.4% |
| 当中間期の契約戸数 | 72戸 | 231戸 | -159戸、-68.8% |
| 当中間期の契約金額 | 58億9,000万円 | 201億6,400万円 | -142億7,400万円、-70.8% |
中間期の契約実績は前年同期を下回りましたが、前年同期末より契約残高は積み上がっています。契約残高は今後の売上につながる手掛かりですが、売上計上には物件の引き渡しが必要です。契約の獲得ペースと引き渡し時期の両方を追う必要があります。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/28)
2,810円
最新終値(2026/10/28)
2,810円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/28更新
ゴールドをライバルと比較
年収・業績・株価を並べて建設・不動産業界の今
掲載61社ゴールドは建設・不動産業界の掲載61社中、売上高で58位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +4.7%全業界 +17.1%
- 今期計画 営業利益
- +0.9%全業界 +11.4%
- 予想の上方修正
- 6社下方 0社
- 営業利益率(業界)
- 10.1%
- ゴールド−13.8%
- 建設・不動産(業界平均)+4.7%
- 全業界+17.1%
- 足元の業績今期第1四半期累計は41社合計で売上高+5.8%・営業利益+14.3%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は5社、下回る企業は30社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は0社。修正幅が最も大きいのはユアテック(営業利益+16.9%)。






タグ#ゴールド#決算#決算分析#四半期決算#不動産#マンション分譲#増収増益#配当増額#自己資本比率
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営業利益の伸びと利益率の改善は、分譲マンションの採算が好調だったことを示す前向きな内容です。賃貸事業も利益成長に寄与し、収益源が分譲一本に偏りすぎない点も強みといえます。
一方、当中間期のマンション契約は前年同期を大きく下回りました。契約残高は増えていますが、通期予想の達成には下期の販売と引き渡しが重要で、好調な利益だけで判断せず、受注に相当する契約の勢いを見極めたい決算です。
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