TOTO、2027年3月期第2四半期決算(中間決算)、営業利益21%増

TOTOの2027年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比4.4%増の3,646億円、営業利益が21.2%増の251億円、純利益が142.5%増の213億円となりました。前年同期に計上した事業再編費用がなくなり、純利益が大きく伸びています。通期業績予想は修正され、年間配当予想は前期比10円増の120円です。

決算の数字第2四半期累計
期初から6ヶ月間の累計値(前年同期比)
| 項目 | 実績 | 前年比 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,647億円 | +4.4% | 7,750億円 | 47% |
| 営業利益 | 252億円 | +21.2% | 600億円 | 42% |
| 純利益 | 213億円 | +142.5% | 460億円 | 46% |
| 営業利益率 | 6.9% | |||
この決算のポイント
- 1売上高は前年同期比4.4%増の3,646億円、営業利益は21.2%増の251億円
- 2純利益は前年同期比142.5%増の213億円、前年の事業再編費用計上の反動が寄与
- 3通期予想を修正し、売上高7,750億円、営業利益600億円を見込む
- 4年間配当予想は120円で前期実績の110円から10円増、自己株式取得と消却も決議
業績のポイント
TOTO(TOTO株式会社)の2027年3月期中間期は増収増益となり、営業利益の伸びが売上高の伸びを上回りました。売上高は前年同期比4.4%増、営業利益は21.2%増、親会社株主に帰属する中間純利益は142.5%増です。
- 売上高: 3,646億円で前年同期から153億円増。売上原価は増えたものの、売上総利益の増加が販管費の増加を上回りました。
- 営業利益: 251億円で前年同期から44億円増。売上総利益は1,322億円となり、前年同期の1,236億円から増加しました。
- 経常利益: 248億円で前年同期比7.5%増。営業外収益の減少や営業外費用の増加が、営業利益の伸びを抑えました。
- 純利益: 213億円で前年同期から125億円増。前年同期にあった事業再編費用132億円が当期にはなく、投資有価証券売却益も計上しました。
営業増益に加え、前年の事業再編費用がなくなり純利益が大幅増。純利益の伸びには前年の一時的な費用の反動が大きく含まれるため、営業利益の伸びと分けて見る必要があります。会社は売上や利益の増減要因を金額別には示しておらず、製品別の需要動向などは決算説明資料で確認したいところです。
セグメント別動向
この決算短信の掲載情報には、セグメント別の売上高や営業利益の数値が記載されていません。そのため、事業ごとの増減や利益率の差を数値で比較することはできず、全社業績から個別事業の好不調を断定するのは避ける必要があります。
- 確認できる全社動向: 売上高は前年同期比4.4%増、営業利益は21.2%増。いずれも前年同期を上回りました。
- 内訳の確認事項: セグメント別の売上高・営業利益・前年比は、会社が同日公表した決算説明資料などで確認できます。
全社では売上総利益の増加が営業増益につながった一方、販管費も前年同期より増えています。事業別の利益貢献や、国内外の需要、商品構成による影響は、セグメント情報を確認してから評価するのが適切です。
通期見通し
TOTOは2027年3月期の通期連結業績予想を修正しました。今回の予想では営業利益600億円、純利益460億円を見込みますが、短信には修正前の予想額が掲載されていないため、修正幅や上方・下方の方向はこの資料だけでは確認できません。
| 項目 | 今回予想 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 775,000 | +5.1% |
| 営業利益(百万円) | 60,000 | +11.6% |
| 経常利益(百万円) | 58,000 | -4.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 46,000 | +14.3% |
中間期の営業利益は通期予想に対して進捗していますが、上期実績だけで通期達成を判断することはできません。予想修正の具体的な理由や前回予想との比較は、会社が同日公表した「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」と決算説明資料で確認する必要があります。
財務状況と資本政策
中間期末の総資産は8,303億円で、2026年3月末から29億円増加しました。自己資本比率は65.7%と、前期末の63.8%から上昇しています。
| 項目 | 2027年3月期中間期 | 比較対象・補足 |
|---|---|---|
| 総資産 | 8,303億円 | 前期末から29億円増 |
| 自己資本比率 | 65.7% | 前期末は63.8% |
| 営業活動によるCF | 40億円 | 前年同期は204億円 |
| 投資活動によるCF | -124億円 | 前年同期は-142億円 |
| 財務活動によるCF | -106億円 | 前年同期は-293億円 |
営業キャッシュフローは前年同期を下回り、棚卸資産の増加などが見られました。一方、自己資本比率は上昇し、財務基盤は引き続き厚い水準です。中間配当は60円で前年同期の50円から増額し、年間配当予想は120円と前期実績の110円を上回ります。さらに取締役会は自己株式の取得と消却を決議しましたが、取得規模などの詳細はこの短信には記載されていません。
戦略トピック
TOTOは2026年10月30日の取締役会で、自己株式の取得と保有する自己株式の消却を決議しました。株主還元を進める動きですが、取得株数や金額、取得期間はこの決算短信では確認できません。
- 自己株式の取得: 取得に関する事項を決議。具体的な条件は別途公表したお知らせで確認が必要です。
- 自己株式の消却: 取得とあわせて消却を決議。株式数や1株当たり利益への影響は、詳細開示を待つ必要があります。
中間期の財務状況では自己資本比率が前期末から上昇し、配当予想も増額水準です。今回の決議が資本効率や株主還元方針にどう結びつくのか、取得規模と実施時期が今後の注目点になります。
リスクと課題
中間期は増益となった一方、営業キャッシュフローは前年同期を下回り、通期業績予想も修正されています。短信は、実際の業績がさまざまな要因で予想と異なる可能性があると注意を促しています。
- 為替変動: 前年同期は為替差益4億円でしたが、当期は為替差損2億円を計上しました。為替の動きは営業外損益を通じて利益に影響します。
- キャッシュフローの変動: 営業活動によるキャッシュフローは前年同期の204億円から40億円に減少しました。利益の伸びが現金創出の増加に直結していない点に注意が必要です。
- 一時的な利益要因: 純利益には前年同期の事業再編費用がなくなった影響があります。今後の利益水準を見る際は、営業利益の推移と一時要因を分けて評価する必要があります。
会社は業績予想の修正理由を別途公表資料で説明するとしています。為替や運転資金の変化に加え、通期予想の前提と中間期以降の進捗を継続して確認することが重要です。
決算発表前後の株価推移
決算発表当日の終値(2026/10/30)
5,746円
最新終値(2026/10/30)
5,746円
※ 日次終値ベースの参考チャートです。リアルタイムの株価ではありません(株式分割調整済み、1年以上前は週次の終値)。2026/10/30更新
TOTOをライバルと比較
年収・業績・株価を並べてガラス・土石製品業界の今
掲載17社TOTOはガラス・土石製品業界の掲載17社中、売上高で3位。業界全体の株価と今期の会社計画を見ると――
- 業界の株価(1年)
- +25.4%全業界 +14.9%
- 今期計画 営業利益
- +13.9%全業界 +13.0%
- 予想の上方修正
- 6社下方 1社
- 営業利益率(業界)
- 10.0%
- TOTO+46.5%
- ガラス・土石製品(業界平均)+25.4%
- 全業界+14.9%
- 足元の業績今期第1四半期累計は8社合計で売上高+11.7%・営業利益+32.1%(前年同期比)。通期計画に対する進捗が標準ペースを上回る企業は5社、下回る企業は6社。
- 予想修正今期予想を上方修正したのは6社、下方修正は1社。修正幅が最も大きいのは東海カーボン(営業利益+34.6%)。






タグ#TOTO#決算#決算分析#四半期決算#2027年3月期#住宅設備#業績予想修正#増配#自己株式取得
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営業利益の伸びは売上高の伸びを上回り、収益性の改善がうかがえます。ただし純利益の大幅増には前年同期の事業再編費用がなくなった反動が含まれるため、見出しの伸び率だけで基礎的な収益力を判断しないことが大切です。
年間配当の増額予想と自己株式取得・消却の決議は、株主還元を意識した動きとして注目されます。一方、取得規模や通期予想の修正理由はこの短信だけでは把握できず、会社の追加資料で確認したいポイントです。
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