決算ダイジェスト一覧
企業の決算短信をもとにAIが重要情報を要約したレポートです。業績のポイント・事業動向をすばやく把握できます。
27社・31件の決算ダイジェスト
UBE株式会社
UBE・2026年3月期Q3、営業利益52.0%増の144億円——構造改革の成果と独事業買収が寄与、通期予想は据え置き
化学大手のUBEが発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)の連結決算は、売上高が前年同期比 7.6%減 の 3,321億円 となった一方、営業利益は同 52.0%増 の 144億円 と大幅な増益を記録しました。製鋼事業の譲渡やナイロン製品の販売低迷で減収となったものの、前年に実施した 事業構造改革による減価償却費の減少 や、ドイツ企業からの事業取得が収益を押し上げました。最終損益も前年の赤字から 210億円の黒字 へと劇的に改善しており、負の遺産を整理した効果が鮮明になっています。
エア・ウォーター株式会社
エア・ウォーター・2026年3月期Q2、営業赤字54億円に転落——不適切会計の修正と北米事業の減損が直撃、通期最終赤字へ
産業ガス大手のエア・ウォーターが発表した2026年3月期第2四半期決算は、売上収益が 5,166億円 (前年同期比 +2.4% )と増収を確保した一方、本業の儲けを示す営業損益は 54億円の赤字 (前年同期は276億円の黒字)へ転落しました。連結子会社での 不適切な会計処理 に伴う過年度決算の修正に加え、北米の水素関連事業など海外案件で多額の 減損損失 を計上したことが大きく響きました。同社はこれを受け、通期の純損益予想を100億円の赤字に下方修正しています。
デクセリアルズ株式会社
デクセリアルズ・2026年3月期Q3、売上高は横ばいの872億円——成長投資に伴う固定費増で営業利益は7.3%減
デクセリアルズが発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)連結決算は、売上高が前年同期比 0.2%増 の 872億9,600万円 とほぼ横ばいでした。利益面では、光半導体向けを中心とした将来の成長に向けた積極的な投資に伴い固定費が増加し、営業利益は同 7.3%減 の 304億5,100万円 となりました。データセンター向け製品や高付加価値なカメラモジュール用材料は好調を維持したものの、一部製品の販売終了や為替の円高推移が利益を押し下げる要因となりました。
デンカ株式会社
デンカ・2026年3月期Q3、営業利益54%増の181億円——AI向け先端素材が牽引、通期売上高を下方修正
デンカが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比 3.6%減 の 2,907億74百万円 となった一方、営業利益は 54.0%増 の 181億98百万円 と大幅な増益を記録しました。生成AI市場の急拡大を背景に、半導体パッケージ向けの球状シリカなどの先端素材が好調に推移したことが利益を押し上げました。一方で、原燃料価格の下落に伴う販売価格の下落やエラストマー需要の低迷を受け、通期の売上高予想を 100億円 下方修正しています。
旭化成株式会社
旭化成・2026年3月期Q3、純利益22.7%増の1,206億円——ヘルスケア・住宅の成長が牽引、事業構造改革も加速
旭化成が発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が 2兆2,613億円(前年同期比 +0.1% )、親会社株主に帰属する四半期純利益が 1,206億円(同 +22.7% )の増収増益となりました。素材事業での不採算部門の切り離しを進める一方、ヘルスケアと住宅事業が利益成長を牽引した形です。同社は積極的な事業ポートフォリオの転換を進めており、スウェーデンの製薬企業の買収効果などが業績に大きく寄与しました。
株式会社ADEKA
ADEKA・2026年3月期Q3、純利益3.4%増の198億円——農薬好調で通期予想を上方修正、自己株買いも進展
化学品大手のADEKAが10日に発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比 0.1%増 の 2,967億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は 3.4%増 の 198億円 となりました。主力の化学品事業がEV市場の停滞や中国経済の減速で苦戦した一方、国内外で需要が旺盛な 「ライフサイエンス事業(農薬)」 が業績を下支えしました。同社は足元の堅調な推移を踏まえ、通期の売上高および各利益予想を 上方修正 しており、資本効率の向上に向けた大規模な 自社株買い も着実に実行しています。
株式会社クラレ
クラレ・2025年12月期通期、純利益76.5%減の74億円——事業減損が重荷も、次期は64円への増配・自社株買い発表
化学大手のクラレが10日に発表した2025年12月期の連結決算は、売上高が前年同期比 2.2%減 の 8,084億円 、親会社株主に帰属する当期純利益が同 76.5%減 の 74億円 となった。欧米を中心とした需要低迷に加え、イソプレン関連事業で巨額の 減損損失を特別損失として計上 したことが利益を押し下げた。一方で、2026年12月期は業績の急回復を見込んでおり、創立100周年を記念した 年間64円への増配 と100億円規模の自社株買いを同時に打ち出し、株主還元の姿勢を鮮明にしている。
株式会社ダイセル
ダイセル・2026年3月期Q3、営業利益25%減の324億円――アセテート・トウの在庫調整が重荷、子会社吸収で構造改革へ
化学大手のダイセルが発表した2026年3月期第3四半期連結決算は、主力事業の市況悪化や費用増が響き、大幅な営業減益となった。売上高は前年同期比 1.8%減 の 4,248億円、営業利益は同 25.0%減 の 324億円 にとどまった。世界的な景気の足踏みや、利益柱であるアセテート・トウの在庫調整が下押し要因となったが、会社側は主力子会社の吸収分割による組織再編を決定。効率化とシナジー創出により、次なる成長フェーズへの移行を急いでいる。
株式会社トクヤマ
トクヤマ・2026年3月期、営業利益23.5%増の370億円——半導体材料が躍進、事業ポートフォリオ刷新に向けセメント再編へ
化学大手のトクヤマが発表した2026年3月期の連結決算は、売上高が前期比 1.9%増 の 3,494億円、営業利益が同 23.5%増 の 370億円 と大幅な増益を記録しました。世界的な半導体需要の回復を背景に、多結晶シリコンなどの電子先端材料セグメントが業績を強力に牽引したほか、セメント事業における価格改定とコスト削減が利益を押し上げました。一方で、事業構造改革に伴う特別損失の計上により、当期純利益は同 5.1%減 の 222億円 となっています。
株式会社レゾナック・ホールディングス
レゾナック・2025年12月期、コア営業利益18.4%増の1,091億円——AI半導体向け材料が牽引、構造改革で純利益は大幅減
レゾナック・ホールディングスが13日に発表した2025年12月期連結決算は、本業の稼ぐ力を示すコア営業利益が前期比 18.4%増 の 1,091億円 となった。AI(人工知能)向けの先端半導体材料の販売が大きく伸びた一方、不採算事業の整理に伴う減損損失を計上したことで、純利益は同 60.5%減 の 290億円 に沈んだ。会社側は「稼ぐ力」の回復を強調し、次期2026年12月期はコア営業利益 1,400億円 へのさらなる拡大を見込んでいる。
関西ペイント株式会社
関西ペイント・2026年3月期Q3、経常利益8.6%増の453億円——為替差益が寄与、配当は前期比2.2倍の110円予想を維持
関西ペイントが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が 4,424億円(前年同期比 0.5%減)、営業利益が 390億円(同 0.6%減)と微減ながらも概ね横ばいで推移しました。インドでの需要低迷や円高による為替換算の影響を受けたものの、欧州でのM&A効果やアフリカ事業の伸長が下支えしました。また、営業外で為替差益を計上したことで経常利益は増益を確保し、株主還元では年間配当 110円(前期実績50円)という大幅増配計画を据え置いています。
三井化学株式会社
三井化学・2026年3月期Q3、純利益40%減の225億円——市況悪化で通期予想を下方修正、300億円の自社株買い発表
三井化学が5日に発表した2026年3月期第3四半期(2025年4〜12月)の連結決算は、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比 40.1%減 の 225億8,100万円 と大幅な減益となった。ナフサ等原料価格の下落に伴う販売単価の低下に加え、中国でのフェノール事業における減損損失の計上が利益を大きく押し下げた。同社はこれを受け、通期の業績予想を下方修正する一方、資本効率の向上を目指し 300億円 を上限とする自己株式の取得を公表した。
三菱ケミカルグループ株式会社
三菱ケミカルG・2026年3月期Q3、純利益77%増の1,054億円——製薬売却益寄与も、コークス撤退で通期予想を下方修正
三菱ケミカルグループが12日に発表した2026年3月期第3四半期決算は、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比 77.6%増 の 1,054億円 となりました。これは連結子会社であった旧田辺三菱製薬の株式譲渡に伴う利益を 「非継続事業」 として計上したことが主因です。一方で、継続事業の収益性はMMA市況の低迷などで伸び悩み、さらに コークス事業からの撤退決定 に伴う巨額の損失計上を見込むことから、通期の営業利益および純利益の予想を大幅に下方修正しました。
三菱瓦斯化学株式会社
三菱瓦斯化学・2026年3月期Q3、純利益261億円の赤字に転落——海外拠点の巨額減損594億円が直撃
三菱瓦斯化学が発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)決算は、売上高が前年同期比 5.8%減 の 5,494億円 、営業利益が 16.5%減 の 378億円 となり、最終損益は 261億円の赤字 (前年同期は356億円の黒字)に転落しました。オランダや中国の製造子会社において 合計594億円の巨額な減損損失 を計上したことが利益を大きく押し下げました。世界的な製造業の需要低迷や市況悪化が逆風となる一方、AIサーバー向けの高性能基板材料などは堅調に推移しており、構造改革と成長投資の選別が加速しています。
住友ベークライト株式会社
住友ベークライト・2026年3月期Q3、純利益53%増の196億円——AI・半導体需要が牽引、通期予想を上方修正
住友ベークライトが2日発表した2025年4〜12月期(第3四半期)連結決算は、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比 53.2%増 の 196億97百万円 となった。AIサーバー向け半導体材料の旺盛な需要に加え、前期に計上した構造改革費用の剥落が利益を大きく押し上げた。業績の好調を受け、同社は通期の営業利益予想を従来の310億円から 325億円 へ上方修正している。
住友化学株式会社
住友化学・2026年3月期Q3、コア営業利益3.1倍の1,868億円——医薬・石化の構造改革進み通期予想を上方修正
住友化学が3日に発表した2026年3月期第3四半期決算は、本業の儲けを示すコア営業利益が前年同期比 3.1倍 の 1,868億円 と大幅な増益を記録した。事業譲渡や円高の影響で売上収益は 1兆7,063億円 (前年同期比 10.4%減 )となったものの、北米での医薬品販売が好調に推移したほか、不採算事業の整理といった構造改革の効果が鮮明に表れた。好調な業績を背景に、同社は通期の利益予想を上方修正し、年間配当も前回予想から 4.5円 増額する方針を示している。
信越化学工業株式会社
信越化学工業・2026年3月期、営業利益14.4%減の6,352億円——AI需要好調も塩ビ市況低迷、来期予想は「未定」
信越化学工業が28日に発表した2026年3月期決算は、売上高が前年比0.5%増の 2兆5,739億円、営業利益が同14.4%減の 6,352億円 となった。生成AI向けの半導体材料が牽引した電子材料事業は増益を確保したものの、主力製品である塩化ビニルの市況悪化や、中東情勢緊迫化に伴うコスト増が全体の利益を押し下げた。同社は世界経済の先行き不透明感を理由に、次期の業績予想を 「未定」 としている。
積水化学工業株式会社
積水化学工業・2026年3月期通期、売上高は過去最高の1兆3,092億円——住宅の採算改善が寄与、次期は全セグメントで増収増益へ
積水化学工業が発表した2026年3月期の連結決算は、売上高が前期比 0.9%増 の 1兆3,092億円 となり、過去最高を更新しました。国内の住宅市況が低迷する中でも、高付加価値住宅へのシフトやリフォーム事業の伸長が業績を支え、経常利益も過去最高を記録しています。一方で、純利益はエタノール事業関連の 減損損失計上 などにより前期比 8.2%減 となりましたが、次期は全セグメントでの増収増益と過去最高業績の更新を見込んでいます。
太陽ホールディングス株式会社
太陽ホールディングス・2026年3月期Q3、営業利益36.4%増の245億円——主力の電子材料が好調、医療事業の収益性も急改善
ソルダーレジスト(電子基板の絶縁材)で世界シェア首位を誇る太陽ホールディングスが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高・各段階利益ともに二桁増を記録する極めて好調な着地となりました。AIサーバー向けを中心としたハイエンド電子基板材料の需要回復に加え、第2の柱として育成中の医療・医薬品事業が大幅な増益に寄与しています。同社は好調な業績を背景に通期業績予想の上方修正と、株式分割を考慮した実質的な大幅増配を発表しており、株主還元姿勢も一段と強めています。
東ソー株式会社
東ソー・2026年3月期Q3、純利益49.2%減の246億円——米国事業の減損と市況悪化が重石、水処理は堅調
総合化学大手の東ソーが発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)連結決算は、売上高が前年同期比 5.0%減 の 7,561億円、純利益が同 49.2%減 の 246億円 と大幅な減益となりました。ナフサ価格の下落に伴う製品価格の低下や、南陽事業所の定期修繕による生産減、さらには米国子会社での 巨額の減損損失計上 が利益を大きく押し下げました。一方で、半導体向け水処理エンジニアリング事業は拡大を続けており、事業ポートフォリオの明暗が分かれる結果となっています。
東レ株式会社
東レ・2026年3月期Q3、純利益46.6%減の401億円——韓国BSF事業の減損響く、通期売上予想を下方修正
繊維大手の東レが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上収益が1兆9,194億円(前年同期比0.2%減)、純利益が401億円(同46.6%減)と大幅な減益となった。主力事業である繊維や環境・エンジニアリング事業は堅調に推移したものの、電気自動車(EV)市場の低迷を受けた韓国子会社のバッテリーセパレータフィルム事業における約250億円の減損損失が利益を大きく押し下げた。同社は世界景気の不確実性を鑑み、通期の売上収益予想を下方修正している。
日産化学株式会社
日産化学・2026年3月期Q3、純利益10.5%増の350億円——AI向け半導体材料が好調、通期は増収増益を維持
日産化学が発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比 11.8%増 の 1,954億円 、純利益が 10.5%増 の 350億円 と大幅な増収増益を記録しました。世界的な人工知能(AI)関連の投資拡大を追い風に、半導体材料が極めて好調に推移したことが業績を牽引しました。主力の機能性材料事業が利益の柱として成長する一方、農業化学品事業も堅調な需要を維持しており、11月に発表した計画値を上回るペースで推移しています。
日東電工株式会社
日東電工・2026年3月期Q3、売上高7,861億円で微増も営業利益3.3%減——スマホ向け好調で通期予想を上方修正
日東電工が26日に発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)の連結決算は、売上収益が前年同期比 1.0%増 の 7,861億9,500万円 、営業利益が同 3.3%減 の 1,478億6,000万円 となった。円高による 88億円 の減益影響があったものの、ハイエンドスマートフォン向けの需要が想定を上回って推移した。同社は足元の堅調な需要を踏まえ、通期の業績予想を上方修正しており、成長分野へのシフトが着実に進んでいることを印象づけた。
日本ペイントホールディングス株式会社
日本ペイント・2025年12月期通期、営業利益38%増の2,571億円——大型M&Aの寄与と資産売却益で大幅増益、次期も連続増配へ
日本ペイントホールディングスが発表した2025年12月期の連結決算は、売上収益が前期比 8.3%増 の 1兆7,742億3,100万円、営業利益が同 38.1%増 の 2,571億400万円 と大幅な増収増益となりました。2025年3月に買収を完了した米化学大手 AOC社の新規連結 が収益を押し上げたほか、原材料コストの低下や東京事業所の売却益が利益を大きく押し上げました。同社は「アセット・アセンブラー」モデルを掲げ、積極的なM&Aによる 株主価値最大化(MSV) を加速させています。
日本酸素ホールディングス株式会社
日本酸素HD・2026年3月期Q3、純利益20%増の931億円——豪州M&A寄与と価格転嫁で増益基調を維持
日本酸素ホールディングスが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上収益が前年同期比 2.7%増 の 9,977億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同 20.2%増 の 931億円 となりました。世界的な製造業の停滞によりガスの出荷数量は減少したものの、徹底した価格マネジメント(販売価格への転嫁)と、オーストラリアでの大型買収(Coregas社)の連結寄与が業績を力強く牽引しました。同社は通期の利益予想を上方修正しており、外部環境の不透明さを戦略的な価格対応と事業拡大で跳ね返す格好となっています。
日油株式会社
日油・2026年3月期Q3、営業利益11%減の318億円——防衛・宇宙は躍進も主力化学品が苦戦、50億円の自社株買いを発表
日油が13日に発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)決算は、売上高が前年同期比 1.3%増 の 1,734億円、営業利益が同 11.0%減 の 318億円 となりました。宇宙関連や防衛事業が牽引して増収を確保したものの、アジア市場の減速に伴う主力化学品の需要低迷が利益を押し下げました。同社は株主還元を強化し、上限50億円の自己株式取得 と 年間配当予想の増額修正(61円) を同時に公表しています。
富士フイルムホールディングス株式会社
富士フイルム・2026年3月期Q3、営業利益11%増の2,485億円——イメージングと半導体材料が牽引、通期予想を上方修正
富士フイルムホールディングスが発表した2026年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比 4.4%増 の 2兆4,297億円、営業利益が同 11.3%増 の 2,485億円 と増収増益を達成した。世界的に需要が旺盛な 「instax(チェキ)」やデジタルカメラなどのイメージング事業 に加え、AIサーバー向け半導体材料 が業績を強力に押し上げた。これら主力事業の好調な進捗を受け、同社は通期の利益予想を 上方修正 している。
